家族で巡る仙台紀行~慈眼寺の坐禅会・仙台大観音・キリシタン殉教碑~

旅行

夏休みの終盤をデジタルデトックスを兼ね、孫たちと一緒に宮城県仙台の ”慈眼寺” ”秋保大滝”や ”仙台大観音” ”仙台キリシタン殉教碑” をお訪ねしました。
ミッションの最初の目的地は慈眼寺の「坐禅会」です。

宮城県仙台市秋保にある「福聚山 慈眼寺」は、壮麗な自然と神聖な祈りの場を提供する特別なお寺です。
このお寺は、「大峯千日回峰行」や「四無行」といった、1300年の歴史の中で2人目となる厳しい修行を成し遂げた塩沼亮潤大阿闍梨によって、2003年に開山されました。

<塩沼亮潤大阿闍梨>

慈眼寺には、「蔵王大権現」が祀られ、四季折々の美しい庭園が訪れる人々の心を魅了し、毎月行われている護摩祈祷(護摩俢法)や法話の会(茶話会)、坐禅会には、全国からたくさんの人が参拝に来られます。

<坐禅会>
慈眼寺の本堂にて坐禅の開始を静かに待ちます。
やがて塩沼亮潤大阿闍梨が登壇され、「般若心経」を全体で読経しました。
その後、鐘の合図で25分間の坐禅を行いました。

坐禅後のご法話では、『法句経』第103偈 に由来する有名な一句を紹介されました。
「力や技で外的に勝つより、自分自身の内なる心(怒り・欲望・嫉妬)との戦いに勝つことこそ最高である」という仏教の根本的な智慧や、日常での貴重な教えをお話ししてくださいました。

戦場に出づる 千たび千人の敵に 勝たんより
ひとり 自己に勝つ者 彼こそ 最上の戦士なり

《現代語訳》
戦場で千人の敵を何度も打ち負かすよりも、自分自身の心に打ち勝った人こそ、
ほんとうに最も偉大な勝者である。


慈眼寺の庭にはいたるところに、たくさんの青紫色の桔梗が凛とした姿で咲いています。
特に青紫色は高貴な色とされ青紫の桔梗の花言葉に、「誠実・気品・変わらぬ愛・清楚」とあり、ご住職様の桔梗の花に対するこだわりを感じました。

掲示板に「塩沼亮潤 茶話会 in 12月26日仙台のお知らせがありました。
参加料:無料 自由席。開場:東京エレクトロンホール宮城 大ホール

<秋保大滝>
慈眼寺から車で5分。「秋保大滝」に行って観ました。
秋保大滝は「日本の滝百選」に選ばれ、国の名勝にも指定されている幅6m、落差55mの直瀑。轟音をたてて流れ落ちる様は豪快な迫力で、華厳の滝(栃木県)、那智の滝(和歌山県)にならぶ「日本三大瀑布(大滝)」の一つとも言われています。

<仙台大観音>
仙台市郊外の高台にある高さ100メートルの巨大な観音像
観音像としては日本一、仏像としては牛久大仏に次ぐ2番目の大きさを誇ります。


仙台大観音は、白衣観音諸仏を生ずる観音の母ともいわれており、三十三観音の一つに数えられています。右手には願いを叶えてくれる如意宝珠を持ち、左手の水瓶には萬徳の知恵の水を蓄え、私達に注ぎ智慧を授けてくれます。

巨大観音像の胎内は拝観することができ、最上階に登れば展望窓から仙台市内が一望できます。中心部は吹き抜けのらせん階段になっており、階段から下を覗き込むと神秘的な空間が広がっています。胎内は12層に分かれ、まるで母のごとく胎内には108体の仏像や12神将を抱きかかえているように安置されています。

仙台キリシタン殉教碑
仙台市青葉区の広瀬川のたもと西公園内には、ひっそりと「仙台キリシタン殉教碑」が建てられていました。この殉教碑は、岩手県奥州市水沢で捕えられたポルトガル人の宣教師カルヴァリヨ神父と信徒ら9名が、1624年2月18日と22日、極寒の広瀬川の水に沈められる拷問の末に殉教を遂げたことを顕彰するために建立されたものです。

殉教401年目の今年2025年は2月23日に碑前で殉教祭が行われたようです。

《写真中央がカルヴァリョ神父、両脇に武士と農民、3体の殉教者の像》

参考:宗教新聞


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