「幸」という名前に込められた祈り~幸せとはなんですか?

すでに恵みの中にいます

きょうは、家族の名前の由来についてお話してみようと思います。

あるとき、初めてお会いした牧師先生が私の名前を見るなり、「素晴らしいお名前ですね~」と笑顔でおっしゃったことがありました
私は一瞬戸惑いました。これまで名前を褒められたことはなく、思いもよらない言葉だったからです。「幸子」という名前はありふれたよくある名前です

先生の説明によると、幸子の「幸」という字は左右対称でバランスが良いシンメトリーの文字で、縁起が良い漢字。さらに、「幸」の頭の「十」は十字架を意味するとのことで「信仰を持てば、さらに幸せが深まる名前ですよ」と言われました。
よく見ると確かに「幸」二つの十字架に挟まれた漢字でした。
驚きと共にやはり私は十字架の犠牲の道を歩む使命があると思いました。

そこで、「幸」という漢字の由来を調べてみましたが、牧師先生のおっしゃる内容はどこに無く、もともとは”手かせ”を意味する象形文字。危うく罰をのがれることから、「さいわい」の意を表すとありました。


振り返ってみれば、私は名前のごとく、これまで幸せな人生を歩んできました。「不幸だ」と思った記憶はありません。

この「幸子」という名前は、実は父親の名前の一文字を受け継いだだけで、特別な意味を聞いていません。「よほどご両親は不幸だったのでは?」と冗談まじりに言われたことがありました。しかし、名前には両親や先祖の切なる願いが込められていると言います。

そう言うことから、我が子には意味深い名前を付けてあげたいと思いました。

🌸長女には「陽」という字を使い、「陽香ようこ
太陽のように周りを分け隔てなく照らすごとく、温かい光を放つ女性になってほしいと願ったのです。

🌸次女は「絢」という字を選び「絢香あやか
絢爛豪華の「絢」には、縦糸と横糸が織りなす美しい織物という意味があります。人と人とのつながりを大切にし、美しい人間模様を描いてほしいと願いました。

ところが、娘達の現実は、少しちがう風景にも見えますが、決して名前負けしていないのかもしれません。
長女は、第一子を失う大きな悲しみを乗り越え、5人の子育てに奮闘中、太陽のように忍耐強く誠実努力家。次女は縦糸を失った子供二人のシングルマザー。しかし、明るく忍耐強い性格。故に、きっといつか立派な縦糸に出会えると信じています。

余談ですが、シンメトリーの文字は、縁起が良い漢字であるとお話ししましたが、
特に、三文字すべてがシンメトリー文字の「富士山」は、縁起の良い信仰の山に相応しいシンメトリーの美しい山ですね。

<富士山の写真はお借りしました>

幸せとはなんでしょうか?

「幸せ」とは、外にある環境(人・物・お金)で、決まるのではなく、自分の内なる「心」が決めるのだと思います。
何かをかき集めて満たすのではなく、どこか遠くにあると探すものでもありません。
今自分が置かれている日常の中にあるのです。

たとえどんな環境にも、幸せだと「感謝できる心」、これで充分だと足るを知る「知足」の心の中にあるのだと思います。

そうです、すでに私たちは恵みの中にいるのですから。


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