11月22日は「いい夫婦の日」。
夫婦の絆を見つめ直し、日ごろの思いを言葉にして伝え合う日です。
この日に、友人が体験した、心に残るエピソードがあります。
とても温かいお話なので再投稿します。
■ 差出し人は「娘」…でも心当たりがない?
その日の午前中、友人の家にひとつの荷物が届きました。
差出し人の名前は“娘さん”。
ところが、帰宅した娘さんに聞いてみると、
「私、何も送ってないよ。 知らないよ!」
二人で荷物を見つめながら、
「え…なにこれ、怖いね…」と、そのまま開けられずに放置。
翌日も、さらに翌日も、その箱はそっと置かれたままでした。
■ 思いきって開けてみると…
「お母さん宛なんだから、お母さんが開けて見てよ~!」
娘さんに押されて、友人はようやく段ボールを開けました。
――すると、中には大きな大きな真紅のバラの花束が。
花束の中には、一枚のメッセージカード。
読んだ瞬間、友人は突然泣き出しました。
それを呼んだ娘さんも横で泣いてしまい、
二人で花束を抱きしめ泣き崩れたそうです。

■ カードに書かれていたのは…
カードには、こう書かれていました。
「純子へ 結婚記念日おめでとう。いつもありがとう。愛してるよ。」
そのメッセージは、今年、天国へ旅立ったご主人からのもの。
11月22日は、夫婦にとって大切な”結婚記念日”でもありました。
実は、ご主人は闘病中、難しい状態になりながらも、
ベッドの上でこのプレゼントを手配していたのです。
■ 最期のサプライズが届いた日
ご主人が病に倒れたのは半年前。
医師からもらったものは、余命宣告――3か月。
誰もが信じられず受け入れがたいものでした。
最期は自宅に戻りたいと、自宅に帰った5日間――
何も言えない状態のまま、ご主人は家族に囲まれて静かに逝きました。
そして迎えた11月22日。
ご主人からの“最期の贈り物”は天国からのサプライズ。
■ 夫婦の関係も一期一会
いい夫婦の日。
夫婦として同じ時を生き、同じ屋根の下で日々を重ねること――
それは決して当たり前ではなく、
まさに 一期一会の連続 かもしれません。
一瞬一瞬が “最初で最後かもしれない関係” であるなら、
派手なことをしなくてもいい。
お互いに言えなかった感謝の気持ちも
うまく伝えられなかったお詫びの気持ちも、
ちょっと照れくさくても、ひとこと伝えてみましょう。
「ありがとう・・・」「愛してる・・・」「ごめんね・・・」

