『山のあなたの 空遠く「幸」住むと 人のいふ・・・』
詩人カール・ブッセの詩 です。
『山のあなたの空遠く』
(詩:カール・ブッセ/訳:上田敏)
山のあなたの空遠く 「幸(さいはひ)」住むと人のいふ。
噫(ああ)、われひとゝ尋(と)めゆきて、
涙さしぐみ、かへりきぬ。
山のあなたになほ遠く
「幸(さいはひ)」住むと人のいふ。
この詩は、幸せを求める人々の旅と、その過程での苦労や希望を描いていますね。
理想郷を探しに行ったけれど見つからず、涙を流して帰ってきたものの、
それでもなお希望を捨てずにさらに遠くに幸せを求める姿が印象的です。
希望を持ち続けることの大切さを感じさせます。
この詩は、幸せの青い鳥を探しに行ったチルチルとミチルの童話に似ています。
モーリス・メーテルリンクの童話『青い鳥』では、
主人公のチルチルとミチルが幸せの象徴である青い鳥を探しに行きます。
しかし、 幸せの青い鳥は、意外に身近にあることに気付かされます。
「青い鳥症候群」とは・・・
モーリス・メーテルリンクの童話『青い鳥』に由来する心理学的な概念です。
この症候群は、「今よりもっといい人が現れる」「今よりもっといい仕事が見つかる」など、
現在の状況や既に手に入れているモノでは満足できずに、
理想を追い求め続ける状態を指します。
「今よりもっと良い〇〇があるはず・・・」と、
理想を追い求め続ける人を指すようです。
「幸福は遙か彼方にあるのではなく、今ここにあるんだよ」 「隣の芝生は青い」 「灯台下暗し」 「今この瞬間が幸福なんだよ」
幸福には深い意味がありますね。
幸福とは外部のものではなく、内面から見つけるものかもしれません。
日々の小さな喜びや感謝の気持ちを大切にすることで、
幸福を感じることができるかもしれませんね。
・・・とカール・ブッセは言いたかったのでしょうか。
いいえ、それだけでなく、他の意味もあるかもしれません。
現実に満足することや我慢することは確かに大切ですが、
それだけでは物足りないと感じることもありますよね。
夢や希望を持つことで、人生に彩りが加わり、成長や発展の機会が生まれます。
バランスを取りながら、現実と夢の両方を大切にしていくことが大事かもしれませんね。
「信じて求める心」 「諦めない心」 「夢や希望を失わない心」
あなたの夢や希望は何ですか?