こんにちは！
きょうは、ゴリラと猿のお話しをします。
最近、こんな言葉が気になりました。
「現代社会は“サル化”している。
他者を押しのけて勝つこと、競争に勝ち抜くことが評価されるようになった。
でも、本当に私たちが進むべき道は、“ゴリラ社会”に学ぶことだ。」
そう語る、ゴリラ研究の第一人者、人類学者・霊長類学者の山極壽一先生のお話を紹介します。
＜ 山極壽一先生＞
山極先生は長年の研究により次のように述べています。
ーサル社会ー
すべてが「強いか・弱いか」で決まる。
オス同士が力で戦い、勝った方がボスになる。
食べ物を巡っても、奪い取るか、退くか。
「譲り合う」「分け合う」などという発想はない。
食事の時間は、孤独で、緊張に満ちたもの。
強い者は餌を独り占めし、弱い者は恐れと我慢で身を守る
ーゴリラ社会ー
リーダーは腕力で群れの頂点に立つのではない。
ユーモアがあるか、信頼できるか、周囲からどう思われているか――
「どれだけ他者に寄り添えるか」で選ばれる。
群れの中で弱いゴリラが「エサをちょうだい」と言えば、
強いゴリラはそれを分け与える。
彼らは向かい合って食事をし、そこには、穏やかさと温もりがある。
リーダーは、子ども同士の喧嘩にも勝ち負けをつけない。
平等に話を聞き、声にならない気持ちにも耳を澄ませる。
力ではなく“気配り”と“やさしさ”で群れを導いていく。
ゴリラ社会の ”男らしさとは、メスや子供など弱い者に寄り添う。
優しさと気配り”がゴリラのリーダーの姿なのだ。
今、職場や家庭、地域、あらゆる人間関係の中で、
“ゴリラ的リーダーシップ”が求められているのではないかと思います。
“強い男は強さを抑えて、弱いものに寄り添っていく”
「強い男」とは、力を誇示する人ではなく、
“その力を抑えて、弱い者に寄り添える人”のこと。
”リーダーシップとは優しさと気配り”
「真のリーダー」とは、
“支配する人”ではなく、“支える人”のこと。
優しさは弱さではなく、気配りは甘さではありません。
むしろ、それは「真の強さ」の証です。
価値観が混乱した時代だからこそ、
私たちは“ゴリラのような優しさ”に立ち返るべき時に来ているのかもしれませんね。
あなたは、どう思われますか。
❤最後までお読みいただきありがとうございました。
