こんにちは!
今日は、子育てに役立つ心理学の知識をご紹介します。
テーマは「ピグマリオン効果」と「ゴーレム効果」。
ちょっと難しそうに聞こえますが、実は、
子どもを伸ばすか、しぼませてしまうかを左右する
とても大事な考え方なんです。
わかりやすい例も交えて、一緒に見ていきましょう!
ピグマリオン効果ってなに?
一言でいうと、
「期待されると、子どもはぐんぐん伸びる」 という現象です。
親や先生が「君ならきっとできる!」と心から信じて声をかけると、
子どもは「自分はできるんだ!」と自信を持ち、
実際に力を発揮しやすくなります。
*例題:小学生のAくんは、絵を描くのがちょっと苦手。
でも、お母さんはいつもこう言っていました。
「Aくんの絵、すごく色づかいがきれいだね!きっともっと上手くなるよ!」
その言葉に励まされ、Aくんは絵を描くのが楽しくなり、
やがてコンクールで賞を取るほどに成長しました。
👉 ポイント
子どもは「期待されている」と感じると、自然と努力するようになるんですね。
ゴーレム効果ってなに?
逆に、ゴーレム効果は
「期待されないと、子どもは本来の力を発揮できなくなる」 という現象です。
否定的な言葉や態度は、子どものやる気や自信を削いでしまいます。
*例題:Bちゃんは、算数のテストが苦手。
あるとき親からこんなことを言われました。
「どうせBちゃんは算数ダメだもんね…。」
その一言でBちゃんは、「私は算数ができないんだ」と思い込むようになり、
さらに勉強に苦手意識を持ってしまいました。
👉 ポイント
無意識の一言が、子どもの未来を小さくしてしまうこともあるんです。
親としてできることは?
- できたこと、小さな成長をしっかり認める
「昨日よりうまくできたね!」など、具体的にほめる。 - 未来に期待する言葉をかける
「これからもっとできるようになるよ!」 - 失敗しても、本人の努力や挑戦を尊重する
「うまくいかなくてもチャレンジしたことがすごいね!」
まとめ
効果 | 子育てでの意味 | 例 |
---|---|---|
ピグマリオン効果 | 期待すると子どもは伸びる | 「きっとできるよ!」と励ます |
ゴーレム効果 | 否定すると力を発揮できなくなる | 「どうせ無理」と言わない |
ピグマリオン効果の意外な落とし穴!
本人が望んでいない理想像を一方的に押し付ける過度な期待や、
期待がプレッシャーになる場合は逆効果になります。
「本人の自主的なやる気」をきちんと意識・把握している必要がありますね。
最後にひとこと
子どもは、親からの「あなたならできる!」という温かいまなざしに支えられて、少しずつ自信を育てていきます。
今日もひとつ、「信じる言葉」を子どもにプレゼントしてみませんか?🌷
その小さな積み重ねが、きっと、子どもの未来を明るく照らしていきます。

参考:
”ピグマリオン”とはギリシャ神話に出てくる王様の名前。
自分が作った象牙の女神像を生きた人間にしてしまったという神話から、
「期待することによって、相手もその期待に答えるようになる」
「人は期待された通りに、成果を出す傾向がある」。
これを「ピグマリオン効果」と呼び、アメリカの教育心理学者ローゼンタールが、
1960年代、教師の期待よって生徒の学習成績が左右されるという実験結果が始まり。

