石破茂首相が退陣表明し、新総裁誕生を期に、
今の日本は大きな転換点に来ているように感じます。
「日本よ立ち上がれ!」と叫びたくなります。
日本の再建は、制度や法律の改正から始まるものではない気がいたします。
出発点は、私たち一人ひとりの日本を愛する心が大事。
それについて前回の記事にダブりますが、中村天風先生(1876年から1968年)は次のようにように語っていました。
” 国は家族のごとし 家族を愛するように、この日本を愛しなさい。
私たちの祖先は、礼を重んじ、和を尊び、勤勉を誇りとして生きてきた。
その精神は、どの国にも真似できぬ日本文化の粋だ。
だが今、その誇りが薄れ、外からの価値観に振り回され、自らの宝を見失ってはいないか。
家族の絆が弱まれば家が傾くように、国を支える心が揺らげば日本もまた揺らぐ
私は声を大にして言う。
「日本を愛せ!」”
今回は中村天風精神哲学を軸に「真のリーダー像」「信頼と敬意の力」「逆境の活かし方」「大義を生きる意味」について要約してみます。
日本国は、先人たちの汗と努力、時には血と涙で築かれてきました。
その恩を忘れ、便利さや安逸にだけ流されてしまえば、土台は崩れます。
国を愛し、誇りを持つこと。
礼を知り、和を重んじ、勤勉を美徳とすること。
これこそが、日本が日本である証なのです。
真のリーダーとは
指導者とは、地位や肩書きで呼ばれる人ではありません。
自分から進んで行動し、背中で示し、私心を捨て、恐れず決断する――
そういう人こそ、真の指導者でしょう。
そして、部下や後進が自分を追い越したとき、
嫉妬するのではなく、それを誇りに思い、さらに育てる。
これが、人を導く者の本当の姿です。
信頼と敬意の力
「信は光、疑いは闇」――これは人間関係の真理です。
信じることは、相手の力を引き出すこと。
そして敬意を持って接すれば、必ず敬意は返ってきます。
信頼と敬意のない集団は崩れやすいものですが、
この二つを持つ人たちは、どんな嵐の中でも前へ進みます。
逆境は天が与えた修行の場
困難や逆境は避けるべきものではありません。
それらは、天が与えてくれた「心と力を鍛える修行の場」です。
痛みや挫折は、磨けば光る宝になります。
胆力は、試練の中でしか鍛えられません。
嵐を正面から受け止めることで、
やがてその嵐は追い風に変わっていきます。
利己より大義を生きる
人生を、利己のために生きるか、大義のために生きるか――。
利己は砂のように指の間からこぼれ落ちます。
大義は岩のように揺るぎません。
大義とは、家族のため、地域や国のため、世界のため、次の世代のため――
自分を超えた使命です。
胸に熱い情熱を抱き、毎日の行動に誠意を込めて生きる。
一人ひとりの心に小さな火がともれば、その光はやがて広がり、国全体を明るく照らすのです。
日本よ、立ち上がれ。
未来は、私たち自身の心で創られる。

