ある祝賀会の会場で、素敵なご夫婦にお会いしました。
二人とも80歳を超え、仲睦まじいご夫妻でした。
ご主人は足が悪く、支えがないと歩けない様子です。
司会の方から自己紹介を求められると・・・
奥様に横からサポートされて、二人はゆっくりゆっくりと、
客席からステージに上がって来られました。
そのご主人が奥様を紹介しました。
会場が一斉に、ドッと笑いました。
「私には何の才能もございませんので、ご指名にお答えして、早稲田大学の校歌を歌います」
都の西北 早稲田の森に
聳ゆる甍は われらが母校
われらが日ごろの 抱負を知るや
進取の精神 学の独立
現世を忘れぬ 久遠の理想
かがやくわれらが 行手を見よや
わせだ わせだ わせだ わせだ・・・
懐かしい母校の校歌を忘れず、外見からは想像もつかない、しっかりとした歌声でした。
若いカップルではありませんが、
何も語らずとも、二人がそこに立っているというだけで、歳を重ねた美しい世界が広がります。
何とも言えない幸せな香りを、会場の人達に分けてくださる時間となりました。
ところで・・・
タンチョウのつがいは、人間の夫婦が見習うべき多くの要素を持っているといいます。
例えば、タンチョウは一度つがいになると、相手が死ぬまで一緒に過ごすそうです。
また、子育ても夫婦で協力して行います。
鶴はつがいの仲のよさから「夫婦円満の象徴」
そして鶴の声は遠くまで届くので「天上界に通じる存在」ともいわれています。
このような協力体制や一途な愛情は、人間の夫婦関係にも参考になる点が多いです。
鳥や哺乳類の中には、つがいの片方が病気や怪我で動けなくなったときに、
もう片方がそばに寄り添ってパートナーを守り、支える姿が観察されています。
このような行動は、彼らの強い絆や愛情を示しており、
私たち人間にも深い感動を与えてくれます。
動物たちのこうした行動を見ると、
自然界の中での愛情や支え合いの大切さを改めて感じます。
天国の「天」という字は「二人」と書きます。
天国は夫婦二人で作らなければなりません。
二人で入って行くところが「天国」です。~文鮮明~