議論や話し合いの場では、時に自分の意見を強く主張するあまり、
私たちは相手の考えに耳を傾けることを忘れがちです。
私たちは皆、異なる経験や視点を持っています。
それぞれの意見には、その人なりの理由があります。
相手の立場に立って考えてみると、意外に新しい発見があるものです。
友人が次のような外国人の旦那さんとの結婚生活のエピソードを話してくれました。
彼女たちは国際結婚して、まだ五年も経っていないのに、時々言葉や習慣の違いから夫婦喧嘩になってしまうことがあるそうです。
彼女が反論するなら、喧嘩がさらにエスカレートしてしまって、
これまでに旦那さんは怒りのあまり電化製品を投げたり蹴ったりして3台も壊してしまったとか・・・。
結婚当初、彼女は「私のどこがいけないのか?」と悩んでいたようです。
夫が激怒するたびに、自分が原因なのかもしれないと不安になっていたのです。
しかし、ある時、ご主人が彼女にこう言いました。
「僕が怒っているとき、原因が必ずしも君じゃないこともある。だから、たとえ僕が間違っていても、黙って聞いてほしいんだ」と。
一瞬、彼女は「何それ、自分勝手な言い分ね?」と思ったそうです。
でも、「負けるが勝ち」と心の中で言い聞かせ、どんなことを言っても夫の言葉を受け入れることにしたそうです。
それ以来、なんと夫婦喧嘩はなくなったと言いました。
彼女は笑顔で言いました。
「結局、夫の言い分を黙って聞くことで、私たちの関係が良くなったのよ」と。
彼女の話を聞いて、私は「なるほど、時には相手の言い分を受け入れることで、より良い関係が築けることもあるんだな、負けるが勝ちってこともあるんだ・・・」と感じました。
意見を戦わせたくない場合、負けたくない場合、反論したくなった時は、
その場から ”逃げるが勝ち” っていう方法もありますね。
結論としては・・・
腹を立てている人や不満を抱いている人、傷心の人はみな、
誰かに話を聞いてほしいだけなのです、誰かに認めて欲しいだけなのですね。
たとえ相手が間違っていても「正論」という刃物を振りかざさないで、
ただひたすら共感してあげたいです。
「大変だったね!」「つらかったね!」「頑張ったんだね!」・・・
受け止めて認めてあげよう 共感してあげよう
そんな優しい心をいつも忘れないでいられますように・・・・