やがて迎える美しい老い

受け止めて認めよう
先日、久しくお会いしていない知人を
主人と一緒に尋ねてみました。
88歳になったとのこと。
介護ベットに横になっていました。
庭の景色が見えるようにと、
ベットの位置を変えていました。
 
彼はいつ訪ねても、
畑の中を飛び回るようにして働き、
たくさんの野菜を出荷していました。
 
ところが7数年前に、畑の中で倒れ
その日から歩くことがままならなくなったのです。
農家の仕事は、息子さんにバトンタッチしました。
 
入退院を繰り返しながら、
リハビリに専念され
を突いて歩いていました。
 
しかし、お会いしたこの日は、
歩行器になってしまったと言っていました。
 
「こんなになっちゃって、仕方ねぇ~よ。」
と彼はニコニコして言われましたが、
彼の介護をしている85歳の奥さんは、
「困ったもんですよ、
食事以外に自分ではなにもしようとしないんだから・・・」
と言いました。
 
その言葉に、主人が奥さんに言いました
「しようとしないんじゃなくて、できないんじゃないですか?」
健康な人から見たら歯がゆい行動も
本人にとっては精一杯だということもあります。
 
独歩から杖、杖から歩行器、歩行器から車いす、
やがて寝たきり・・・。
食事もスプーンで食べさせてもらう・・・。
 
こんな老化のプロセスは見たくありませんが、
でも、これも「美しい老い」
やがて誰もが迎える「美しい老い」なのです。
 

いつも私たちは感謝する心
1日を始めなければなりません。

だんだん高齢化が進んでいます。

すべての人々が健康に多大な関心をもっていますが、
健康において最も重要なことは、
常に肯定的で喜び感謝する心で暮らすことです。

                                                         朝目覚めれば「私はきょう幸せな1日を始めます!」と、
大声を出して笑わなければなりません。

すると、すべての病気が離れていき、
エンドルフィンが出るのだそうです。

そうして健康になり仕事の効率も上がるのです。
                                                   ~韓鶴子:2006年3月22日東京にて~

 
梅雨時のどんよりとした重たい空模様の下で
「また来ますよ!」の言葉に
笑顔でうなずいた彼の顔は
庭に咲いていた紫色のアジサイのように
美しい色に染まっていました。
 
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