東大生を育てた親の習慣とは?

子育て
朝の混雑した通勤電車の中で、
小学低学年と3歳くらいの子供と母親の3人の親子が、
盛んにおしゃべりをしていました。
 
話しの内容は忘れましたが、
楽しそうに会話しているその3人の姿がとても印象的でした。
 
お母さんは子供の会話に逐一答えて、
子供の会話を遮ることも戒めることもしません。
 
会話のキャッチボールと親子の笑顔
下車するまで絶えることがありませんでした。
何と素敵なお母さんだろう!
思わず私は、電車を降りて向こうに消えていく
楽しそうな親子を目で追っていました。
 
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東大生の育て方にはある共通点があるそうです。
東京大学名誉教授で北鎌倉女子学園学園長柳沢幸雄さん
「どんなにくだらない内容でも、子供の話を聞いてあげることが重要。
東大生184人にアンケートを取ったところ、
9割が子供時代にしっかりと親に話を聞いてもらっていたと回答していた」
と言っています。
 
柳沢幸雄さんの著書『「後伸びする子」に育つ親の習慣』によると
 
①「うちの子供は口数が少ない」が口癖の親の勘違い
「うちの子どもは口数が少ない」という親御さんに限って、
子どもの話をさえぎってでも、ご自身がよく話すという方が多いようです。
ご家庭でも、お子さんが考えて話そうとしているのに、
先回りしてしゃべってしまったり、代わりに答えてあげたりしていないでしょうか。
 
②「ものを考える力」は、意識してつけさせてあげる。
考えるのは楽しいこと、心地いいことだと子どもに感じさせるのは、
子どもの教育で一番大事だと思います。
それができるのは、実は学校ではなく家庭なのです。
 
その方法はいたってシンプルで、「子どもに話をさせること」です。
もし子どもが話しているのであれば、とにかく喜んで聞いてあげること。
どんな話だっていい。
親からすれば興味のない話も、くだらない話でもいい。
 
「なぜそうしたいのか」「なぜそれがほしいのか」と、
親が納得するように説明させるのもいいでしょう。
 
子どもが興味をもっているものを受け入れてあげてください。
そうすると子どもはまた次の要求を考えます。
「自分の要求ができる→それが受け入れられ、満たされる」
ということに快感を覚えると、
そこから発展していろいろなことを考えるようになります。
 
③子供の成長を「垂直比較」で見る。
同学年の友だちやヨソの子などと比べたりせず、
その子の過去と現在でどのくらい成長しているか、
垂直比較をしてあげてください。
 
子どもの発言というのは、その子が今もっている力量そのもの。
それを親が「もう〇歳なんだから~」なんて注意しても、
できないものはできません。
でも、垂直比較で見れば子どもは必ず成長しています。
 
④ポイント
「子どもに話をさせるには喜んで聞くこと、
子どもに気持ちよく話をさせるには親は聞き役に徹することを意識しましょう。
大人が話をさえぎって結論を言ってしまったり、
答えを求めたり質問責めにしてしまうのはやめましょう」
 
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これは、なにも子供に対することばかりではなく、
大人にも通用することですね。
 
「話し上手は聞き上手」と言います。
すっかり大人になった我が娘たちに「こんな親でごめんなさい!」と、
懺悔の気持ちになりました。
 
 
参考:
・柳沢幸雄著『「後伸びする子」に育つ親の習慣』(青春出版社)
・『プレジデントファミリー』

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