皇帝ペンギンの生態(前編)~夫婦愛と子育て~

子育て
「どんな動物が好き?」3歳の孫に聞いたとき、
「ペンギンさん」と答えました。
ペンギンは動物? それとも鳥?
 
どうやら孫が最初に水族館で見たペンギンが印象深かったらしいです。
ペンギンは絵本にもたくさん登場し、姿形が美しくて可愛いいですね。
空中を飛べず、水中を深く潜水する海鳥なのです。
 
遙か南極に住むペンギンの生態系などを映像などで見ることがありますが、
特に極寒で子育てをする皇帝ペンギン子育てと夫婦愛
そして、互いに協力し合う集団行動には、学ぶべきものがあって感動します。
 
皇帝ペンギンは、-60℃に達する冬の南極大陸で繁殖し、
世界で最も過酷な環境で子育てをする鳥と言われているそうです。
 
1回の繁殖に1個の卵を産み、ふ化させるのは父ペンギンの役目です。
母ペンギンから生まれた卵を受け取った父ペンギンは、
5分も放置すれば卵が凍ってしまう寒さの中で、
受け取った卵をお腹と足の間に抱卵します。
時折のブリザード(猛吹雪:-60°C風速200m)にも耐えながら、
60日以上も立ったまま眠り、絶食状態で卵を温めつづけるそうです。
 
雛鳥が生まれると母ペンギンは、
繁殖地からずっと遠くの海へ
子供のための餌を捕まえに行きます。
その間も父ペンギンは、足の上で雛を温め、
自分の体内で作ったペンギンミルクを給餌しながら、
母ペンギンの帰りを待ちます。
 
ときには、雛鳥に悲劇も襲うことがあり、
親の保護を失った雛は凍死して、天敵の餌になってしまうのです。
 
ペンギンは、生涯一夫一婦制の夫婦愛を貫き通すそうです。
 
また、もう一つ驚くことは、ペンギンの集団行動です。
繁殖期の南極大陸の環境は気温マイナス60度近く、
秒速50m以上(時には200m)に達する猛烈なブリザードが襲います。
 
そのような環境では、
親ペンギンたちは一箇所に身を寄せ合い「コロニー(集団繁殖地)」を形成し、
互いに協力し合って、寒さや天敵から身を守りながら繁殖をします。
 
そして、雛鳥たちが十分成長すると、
今度は雛鳥たちが集まる「クレイシュ(保育所)」を形成し身を守ります。
親鳥たちはコロニーから離れ、我が子の生育に欠かせない採餌に向かいます。
 
ふ化後150日くらいになると、ヒナは自力で海に餌を取りに行き、
巣立ちするようになるそうです。
 
皇帝ペンギンは、いくたの困難の中でも生き抜いて
ヒナを育てて命を次に繋げようとする、
力強さを感じさせてくれるペンギンなのです。
 

 

 
参考:
・ペンギンサイト
・You Tubeより
(世界一過酷な子育て・皇帝ペンギンの営巣地を訪ねる旅)
 
<後編の~ファーストペンギン~に続きます>

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