皇帝ペンギンの生態を前編にて紹介しましたが、
極寒の南極大陸で集団で行動して寒さや天敵から身を守り、
繫殖しながら命をつないでいる皇帝ペンギン。
ペンギンの行動からもう一つ注目したい内容があります。
繁殖地の内陸部から餌取り場の海まで100km以上も、
ペンギンたちが行列を成して移動するそうです。
氷や雪の上を腹滑りして足で蹴って前に進む方法は、
歩くよりも早く移動でき、
えさ場まで150~1,000kmも氷上を移動するのです。
集団で餌を求めて海に飛び込む際に、
天敵が待ち受けているかもしれない海へ、
真っ先に飛び込む勇気ある1羽を
「ファーストペンギン」と呼ぶそうです。
ファーストペンギンが飛び込むと、
ほかのペンギンも一斉にそれに続くそうです。
そして、水深400~450mの深海まで潜って
小さな甲殻類のオキアミや魚など捕るのです。
群れで行動することは、集団として生き残るための知恵なのです。
この様なペンギンの行動から
私達人間の「リスクのある新分野に最初に飛び込み挑戦する人」のことを指して
「ファーストペンギン」と呼ぶようになったそうです。
人間にもファーストペンギン型、あるいはセカンド、サードペンギン型、
最後尾型など様々です。
しかし、どれがいいとは言えません。
一人ひとりの個性、使命や責任がみなちがうからです。
困難な環境を、一人で行くより互いに協力し合って団体で行動する方が
生きる確率、成功する確率は高まるのです。
共生共栄なのです。
ちなみに、平和の母と呼ばれている
韓鶴子総裁は、明らかな「ファーストペンギン」ですね。
参考:
・ペンギンサイト