日本の子供の心はボロボロ」なのです!
「まさか~~」「嘘~~」と耳を疑いたくなりますね。
身体的健康は1位、
精神的幸福度は37位(ワースト2位)
スキル(学力、社会的スキル)は27位
これは、ユニセフ(国連児童基金)が
2年前の2020年9月に発表した、
先進国38各国の子どもたちの精神的・身体的な健康と、
学力・社会的スキルの調査結果の
日本の順位なのです。
日本の子どもたちの
身体的健康は良いのですが、
心の健康を損ね、精神的飢餓状態で、
心はボロボロだというのです。
ちょっと心配になりますね。
日本が精神的幸福度がワースト2位の理由を、
島沢 優子さん(ジャーナリスト)が
次のように書いていました。
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サッカーの久保建英選手が選んだ
スペイン・ビジャレアルには
驚きの『指導改革』があるといいます。
ビジャレアルの子どもたちは、
3歳から意見を求められ、自ら考え、
自己決定できるようにしているというのです。
誰かの言われた通りに動くのではなく、
すべて自分で選択するのだそうです。
これが日本の学校教育には足りないのです。
子どもを自走させるためには、
問いかけること、
選ばせることが重要。
これが日本では難しいのです。
「選ぶ」という行動は、
人に大きな力をもたらします。
「選ぶことこそ力につながる」のです。
野生の動物たちの平均寿命が
満ち足りた環境にいる動物園の動物より長いのは、
餌や行動など「自分で選択する」ことができるからです。
企業の社長や幹部という人たちの平均寿命は、
生涯を従業員として終えた人たちよりも長いそうです。
それは指示通りに動く従業員と違って、
社長や幹部は「裁量権や選択権」があるからです。
学校に行かない、行けない子供たち(登校拒否)が、
年々増加していると言います。
東京都千代田区立麹町中学校前校長の工藤勇一さんは、
『学校の「当たり前」をやめた。
― 生徒も教師も変わる! 公立名門中学校長の改革 ―』など、多数の著書があります。
世の親たちにこんなアドバイスをしています。
親から何かを与える代わりに、
子どもが自己決定できる機会を作ってみてください。
小さな自己決定を繰り返させていくことが大切です。
その時に使えるのが3つの言葉です。
「どうした?」
「どうしたいの?」
「私は何を支援したらいい?」
(私になにかできることはない?)
麹町中では、授業を抜け出す生徒を 追いかけて注意するのではなく、
この3つの言葉をかけます。
もし生徒が、 「勉強したくない」と言うならばそれを認め、
「授業に戻るか、別室を用意できるけどどうする?」と、
支援の提案をします。
生徒が別室で過ごすことを決めて、
そこで好きなことをやっていても構いません。
これを繰り返しているうちに、
授業に出られなくても別室で勉強を
するようになったりするんですよ。
麹町中学校では、ビジャレアルがしている
「問いかけ」や「フィードバックする」指導法によく似ています。
文部科学省は
「自分で考えられる主体性のある人材の育成を」と強調しています。
しかし、現実の教育はそれに逆行しているのです。
「選ぶ」は大きな力になる。
このことを私たち大人が認識すれば、子どもたちの心の飢餓をなくせるはずです。
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このようなお話を知って驚くばかりでなく
実はショックでした。
日本の家庭や学校教育は大丈夫でしょうか?
かつての自分の子育てや孫たちを見ても
実に反省することばかりです。
娘や孫たちに向かって
「ああやれ、こうやれ!」ではなく
「考えさせる、選択させる」
これが大事!!
それに・・・
これって大人社会の中でも
人を動かす、自走させる大事なツールなのかもしれません。
参考抜粋
・現代ビジネス:
『「こころがボロボロ」子どもの精神的幸福度調査 日本がワースト2位の理由』島沢 優子(ジャーナリスト)