ビタミン剤が最高の薬になる?

すべて気の持ちよう
手足が不自由なために口を使って美しい詩画を描かれる、 
星野富弘さんの著書『鈴の鳴る道』の中に、
このようなことが書いてありました。 
 
彼は車椅子でデコボコ道を走るのは嫌いだったそうです。 
あるとき小さな鈴 をいただき、
銀色の美しい鈴が揺れるのを見たくて
車椅子にぶら下げたそうです。 
 
「チリ~ン、チリ~ン」 
デコボコ道を通り抜ける時に心にしみる澄んだ音色
その音に感動し、
その日からデコボコ道を通るのが楽しみになったそうです。
 
それから、こんな話もあります。
医師である友人が話してくれたことで、 
とても印象的な話がありました。 
 
彼の患者の中に、たいした病気ではないのに、 
ここが悪い、あそこがおかしいと
自分で診断を下す老人がいたそうです。 
 
ほとほと困り果てた彼は 
「これは最高の薬ですよ。すぐに治りますから心配しないで!
 ありがた~く、きちんと飲んでくださいね!」 
 
と言ってビタミン剤を処方してあげたそうです。 
 
数週間後、老人は元気に退院して行ったそうです。 
 
 ビタミン剤が最高の薬になったかどうかはわかりませんが 
彼は医師としてのプライドと責任を持って老人の治療に当たり 
彼の患者に対する献身的な愛の心と、 
老人の彼を信頼する心が招いた結果であると、
私は思いました。
 
余談ではありますが、どんなに最高の薬と技術を施したとしても、
患者を愛する心がなければ最高の医療にはならないかもしれません。 
 
「病は氣(気)から」という言葉があります。 
 すべて気の持ちよう!! 
心の持ち方が重要ですね。
心の持ち方しだいで、楽しくもなり辛くもなります。
健康にもなり病気にもなるのです。
 
 
幸福は外的な条件によって得られるものではなく、
自分の気の持ち方一つで決まります。
幸せだと思った瞬間からが始まります。
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