「知らない人から褒められたよ」と主人が言いました。
いったい何を褒められたのだろう?
主人の話では、
元旦に掲げた日本の国旗を見た
見知らぬ老人が話しかけて来たそうです。
「いつもお宅は祝日に国旗を揚げて感心ですなぁ~」
そう言われ 、二人は国旗談義になったそうです。
ずいぶん昔(昭和の時代)、私たちが子供の頃は、
どこの家でも祝日には国旗を掲げていました。
1990年代末に「君が代」や「国旗掲揚」が
教育の場で騒がれたことがありました。
それ以来、家庭から国旗が消えていったようです。
しかし、1999年には「国旗及び国歌に関する法律」で、
国旗・国歌として法制化されたのです。
日頃の生活では、馴染みが薄い国旗や国歌も
ワールドカップやオリンピックなどの国際試合の場では 、
国旗掲揚と国歌斉唱が日本国民の注目の的になります。
私が見た米国では、毎日いたるところに
国旗(星条旗)が上がっていました。
特にデパートやホテルでは他国の国旗も
並んで掲げられ、なびいていました。
その理由を尋ねると外国のお客様を
歓迎するという意味があるそうです。
アメリカで日の丸を見たときは感動しました。
何故か日本を懐かしく誇らしく思いました。
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団塊世代の主人と見知らぬ老人の新春談義も
「時代が変わりましたね~」
「昔は、愛国心を育て、国運をあげるために
国旗を掲揚する必要あると思った時代がありましたがね~」
「マンション生活では、掲げる場所がありませんよ」
「国旗だけでなく、門松やしめ飾りをするところもないですからね」
「孫は、凧あげやコマ回しなんかしませんよ。家でゲームばっかりしてますよ」
「時代が変わったってことですね~」
お正月の風物詩を懐かしく話して
老人は立ち去ったそうです。
実は我が家も、いつからか忘れましたが、
国旗が玄関先から庭のフェンスに移っています。