日本は世界でも長寿国として知られており、その中でも兵庫県芦屋市在住の糸岡富子さんが116歳で世界最高齢者に認定されたことは、特に注目されています。
糸岡さんは1908年5月23日生まれで、現在入所する特養では、世話をしてくれる職員に感謝の言葉を忘れない人気者。
甘いものやカルピスがお好きだということから、日常の楽しみが長寿の秘訣かもしれませんね。
百歳以上の方をセンテナリアン(百寿者)と呼びます。
2023年9月時点で日本には92,139人もの百歳以上の高齢者がいるという事実も驚異的です。
女性がそのうち約89%を占めていることからも、女性の方が長寿傾向にあることが分かります。
一方で、「敬老の日」を祝う年齢には特に明確な基準がないという点も興味深いですね。
老人福祉法では、65歳以上を「高齢者」と言います。
昔は還暦を迎えた60歳が敬老の日の祝福対象とされていたものの、現在では60歳でお祝いするのは少し早いと感じる人が多いようです。
最近は70歳や80歳といった節目、あるいは孫の誕生など、家族のライフイベントに合わせてお祝いするケースが増えているようです。
家族ごとに「敬老の日」の祝い方が異なり、それがまた温かくユニークな日本の家族文化を感じさせますね。
ちなみに、「我が家の敬老の日」は、幼稚園の孫から敬老のお祝いカードをもらった16年前に承認なしに勝手に制定されました。
母(94歳)が大事にしていた詩集、
100歳の柴田トヨさんの『くじけないで』から二編を紹介します。
<先生に> 私を
おばあちゃん と
呼ばないで
「きょうは何曜日?」
「9+9は幾つ?」
そんな バカな質問も
しないでほしい
「柴田さん
西条八十の詩は
好きですか?
小泉内閣を
どう思います?」
こんな質問なら嬉しいわ
<返事>
風が 耳元で
「もうそろそろ
あの世に
行きましょう」
なんて 猫なで声で
誘うのよ
だから 私
すぐに返事したの
「あと少し
こっちに居るわ
やり残した
事があるから」
風は
困った顔をして
すーっと帰って行った
参考:
・朝日新聞デジタル
・柴田トヨ箸『くじけないで』