人生の中では、前に進むべきか、やめるべきか、諦めるべきかなどと、決断に迷うことがあります。
人生の大きな決断に直面した時、自分自身の内なる声や自然からのサインに頼ることが、心の支えや勇気を与えてくれることがあるものです。
花占いをした経験が誰でもあるでしょう。
花弁を一枚ずつちぎって「来る来ない」「やるやらない」「好き嫌い」とか・・・
自然の中に選択肢の判断を求めた私の友人と私の体験をお話しましょう。
友人は、人生を左右する重要な決断をしての帰り道、この判断は間違っていないだろうかと不安になったそうです。
その時友人は、 悩みながら立ち寄った公園で無数のハトを見ました。
「もし私の決断が正しかったら、ハトを飛ばしてください。もし間違っていたら飛ばさないで」と祈って見たそうです。
すると、たくさんのハトが一斉に飛び立ったのです。
一羽ではなく、たくさんのハトが一斉に・・・
彼女はそれ以来、どんなに辛いことがあっても、あの時のハトを思い出して、この道を決断したことは絶対に間違ってはいないと思うようになったそうです。
私も友人と同じような経験をしました。
私の信念やこだわりが相手を苦しめていないか、苦しめているならもうここで止めるべきではないかと悩んだことがありました。
止めるべきか続けるべきか・・・止めたら楽になる・・・
そんな迷いを感じたある朝、緑の美しい木立の中で祈ってみました。
「続けるべきなら、ここに鳥を運んでください」と・・・
しばらくしても鳥の姿はありません。
やっぱり止めるべきなんだ・・・止めてもいいんだ・・・
そう思った瞬間、一羽の鳥が目の前の木の枝に止まりました。
すると次々に鳥たちがやって来て、私の目の前で戯れました。
「止めてはいけない! 辛くても続けるべきなんだ!」
こんな出来事が、私の心をリセットして、不安を払拭し、私に勇気をくれたのです。
人生の岐路に立った時、私たちは往々にして迷いや不安を感じるものです。そのような時に、何らかのサインや導きを求めるのは自然なことです。
しかし、自然からのサインを解釈する際には慎重さも必要です。
私たちは時折、自分の期待や願望に合わせてサインを読み取る傾向があります。
これらの「サイン」は、時として私たちに勇気や希望を与え、前に進む力になることがありますが、迷いや不安に襲われた時、自然の中で静かに自分と向き合い、内なる声に耳を傾けることも一つの方法です。
その上で、自分を信じ、前に進む勇気を持つことが、人生の困難な岐路を乗り越える力になるのでしょう。