このお話は友人が泣きながら話してくれた実話です。
(涙を拭くハンケチをご準備してからお読みください)
11月22日は「いい夫婦の日」
この日、友人宛に荷物が届いた、差し出し人は娘だった。
帰宅した娘に尋ねた。
「この荷物は何?」
すると娘は・・・
「えっ? 知らないよ。何も送ってないけど・・・」
おかしなことがあるものだと、
荷物を眺めていた娘が言った。
「怪しい荷物かも・・・怖~~い!」
確かに・・・
何が送られてくるかわからないちょっと怖い世の中。
不気味な荷物は次の日も次の日もほったらかされていた。
しかし・・・気になる・・・
誰が開ける?
「お母さん宛てに来たのだから、お母さんが開けてよ!?」
彼女は恐る恐る荷物を開けた。
すると・・・
中には真っ赤なバラの花。
抱えきれないほどのたくさんのバラ。
2日もほったらかされたバラの花、ちょっと元気がない。
メッセージカードが入っていた。
カードを開くと・・・
彼女は突然泣きだした。
カードとバラを抱き締めて母と娘は泣いた。
なんと・・・
贈り主は今年4月5日に天国に逝ってしまった夫だった。
「純子へ 結婚記念日おめでとう! いつもありがとう!」
11月22日は夫婦の結婚記念日でもあった。
彼女のご主人は、昨年12月に肺に癌が見つかった。
既に末期癌だった。
元気だった夫が医師からもらった突然の余命宣告。
当然、本人も家族も受け入れられなかった。
余命3ケ月と告知され、直ぐに入院したが・・・
最後の最期は家族と一緒に家で過ごしたいと希望していた。
自宅に帰って家族と過ごした5日間。
夫は既にしゃべることもできなかった。
家族に見送られ、何も告げずに逝ってしまった。
ご主人が入院中にベットの上で妻あてに準備したサプライズ。
妻あてに届いた天国からのサプライズ。