春の訪れとともに、卒業の季節です。
長い学校生活を経て、新たな一歩を踏み出す生徒たち。
その背後には、さまざまな物語があります。
卒業にまつわる孫たちの卒業エピソードを書きます。
長女の息子は卒業式の日、
インフルエンザに罹り卒業式はオンラインで参加しました。
夕方、卒業証書をいただきに学校に行くと、
担任の先生が卒業証書を受け取る様子を動画に撮り、
編集までして送ってくれたそうです。
たった一人の卒業式記念動画です。
彼は昨年の奈良京都卒業旅行中にコロナに罹ったため、
婿さんが息子を京都まで迎えに行きました。
何故か肝心な時にみんなと一緒じゃない。
本当に可哀そうな子ですが、大人をてこずらせて愛情を独り占めする孫です。
また、次女の長男は、3年前中学受験で塾に通いながら、
めでたく私立中学に入学しました。
入学したばかりに通学の超満員電車が人身事故で止まってしまう事故に、
続けて3回遭遇したのです。
不安になり、電車を降りて1時間以上歩いて登校しました。
しかし、遅刻した理由が上手く伝わらず誤解され、
その後の電車通学と遅刻のトラウマになり、
「もう学校には行かない」と、不登校になりました。
音や人の騒音に過敏に反応し、ASDではないかと判断され、
たった2カ月で私立を退学し家の近くの公立中学に転校しました。
ところが、新たな環境でも被害妄想を起こし、
人目を避けるように裏門から登校し、
ここでも不登校気味になり特別学級に変わりました。
しかし、先生たちが彼を見捨てることなく、
先生と個人的に繋がり宿題を見てもらうために、
時々先生に会いに学校に行きました。
そんな彼もやっと、無事に卒業しました。
卒業式が終わった日の夕方、
先生たちが彼を待っていてくださったそうです。
先生と二人だけの卒業記念写真を撮りました。
彼の3年間の中学生活では、
別々の学校の”入学式”と”卒業式”のたった二枚の写真しかありません。
驚いたことに最近の卒業式には、
卒業式に来ない生徒がたくさんいるそうです。
来ない、来れない様々な事情があるのでしょう。
卒業とは、単に学校を終えることではなく、
それまでの道のりや支えてくれた人々とのつながりを感じる瞬間でもあります。
本線を脱線したまま走り続けた列車も終着駅に向かって、
多くの人のお陰で走って来れました。
登校拒否や困難を乗り越えた生徒たちは、
決して一人ではなく、先生や友人、家族の支えと理解があったからこそ、
困難な道のりでも一歩を踏み出せたのです。
脱線してでもいい、命さえあればどんな道でも行ける。
思い切り自分の信じる道を走って行けと、
4月から高校という新たな道に一歩を踏み出して行く孫達を、
応援していきたと思います。
新たな未来へと旅立つすべての卒業生と卒業できなかった生徒たちにも、
心からの祝福を送ります。


