最長寿県は長野県!!
沖縄県ではありませんでした。
長野県では男性が1990年、女性が2010年に1位になってから
長年その座を譲っていないそうです。
昭和40年代(1965~1974年)の長野県では、
塩分摂取量が多く、高血圧・脳卒中による死亡率が高かったそうです。
その頃の、最長寿県は沖縄県でしたが
50年の間に、沖縄県と長野県は完全に逆転したのです。
その理由を考えてみました。
4月7日のブログにも書いていますが、
私は45年ほど前、長野県佐久地方にある
佐久総合病院の臨床検査室におりました。
当時、佐久総合病院は、若月俊一院長の「農村医学」で有名でした。
「予防医学」「集団検診」を全国で先駆けて行っておりました。
(今では当たり前の医療です)
病気になってから病院に来てもらうのではなく、
病気になる前に、町や村の公民館へ病院側から出向き、
集団検診や健康指導を行っていました。
この病院に就職した当時、
私は驚くことばかりでした。
いきなり劇団部員にさせられ、
仕事以外に「演劇や合唱」などでステージに立たされました。
それは入院中の患者さんを喜ばせ、
検診を推進するのための地域住民集めに必要だったからです。
年に1度の「病院祭」では、
各部署から出展した病気や健康にまつわるパネル展をしました。
仕事以外の時間に、夜遅くまでパネルの制作準備は大変でしたが、
これが病院職員全体の楽しみでもありました。
祭りの当日は演劇や合唱などのステージ発表もあって、
病院はまるで学園祭さながら、
たくさんの人達が病院にやって来ました。
入院患者さんもこの病院祭を楽しみにしていました。
今考えると、愛情深い病院だったのですね。
「病院祭」は、今現在もしているのでしょうか?
このような40年から50年前から続いている努力が
長野県を長寿県にした理由の一つではないかと
勝手に思っていますが、どうでしょうか?
2021年、古川 哲史氏(医学博士)が、
次のようにPRESIDENT に書いています。
~「長寿日本一の秘訣は適度な毒」
長野県民が実践する病気知らずの食事法
50年かけて短命から長寿に大変化~
①長野県は長寿なだけではなく、
高齢者の就業率が全国1位。
健康寿命(自立して生活をおくれる年齢)も、男女共に全国1位。
②「がんセンター」や一般の病院数が全国でも数少ないが、
ヘルスケア、病気予防を担う公民館の数は全国1位。
保健師さんの数も全国2位。
③長野県の長寿の秘訣は「予防医療」
病気になってからの医療ではなく、
病気にならないようにする「予防医療」にある。
④食生活の改善・充実。
1)食事時間が長く、よく噛んで食べる。
よく噛むと食べ過ぎ予防、肥満を抑え、認知症も減る。
2)野菜摂取量が全国1位。
野菜に含まれる「適度な毒」が、ストレスへの抵抗力を強くする。
地産地消のキャベツ、白菜、レタス、トマトなど全国1位
3)地産地消の赤ワイン、ぶどう、味噌、キノコは全国1位。
味噌とキノコのポリアミンは老化防止に効果。
「病気になってから病気を治すのではなく、
病気にかからないための生活について、日ごろから気を配る」
この健康法を継承してきた先生方も長寿。
佐久総合病院の若月先生は96歳、
浅間総合病院の吉澤先生93歳。
諏訪中央病院院長の鎌田先生は72歳で
今も現役でバリバリ活躍しています。
ちなみ、佐久病院の近くに住んでいた主人実家。
今は亡き両親も夫婦そろって長寿でした。
敬老の日には、夫婦で市長から賞をいただいていました。
娘達がまだ幼い頃、田舎に家族で帰省すると、
主人の母の作ったお味噌汁を、
娘たちは嫌がって食べませんでした!😔
お味噌汁が「野菜のごった煮」のようだったからです。
味噌汁の具は、野菜のオンパレード。
キャベツ、玉ねぎ、ジャガイモ、大根、ネギ、人参、なす、ミョウガ。
おまけに太い立派な煮干しが1本、
みそ汁のお椀から顔を出していました。
お味噌は母の手作り信州味噌でした。
亡きお義母さんのこんな「健康お味噌汁」が懐かしいです。
参考:PRESIDENT