「人生で本当に大切なことは何でしょう？」
誰もが一度は考えるこの問いに対する答えを、
ハーバード大学が75年間に渡り追い続けた壮大な研究が明らかにしています。
心理学者ロバート・ウォールディンガー博士がTEDトークで語り、
３000万回以上も再生されているこの研究は、真の幸福と健康の源泉は、
富や名声ではなく「良好な人間関係」にあることを示していました。
75年間の追跡調査が明らかにした真実
この研究では、724人の男性を対象に、仕事、家庭生活、健康など、
人生のあらゆる側面を75年間に渡って継続的に調査しました。
その結果、健康的で幸せな人生を送るために最も重要な要素は、
良好な人間関係を築けているかどうかであることが判明したのです。
重要なのは、お金や名声、あるいはひたすら働くことではありませんでした。
孤独は健康に悪影響を及ぼし、家族、友人、地域社会とのつながりを持つ人々の方が、
より健康を維持していることが明らかになりました。
繋がりの中で最も大切なもの
人間関係において重要なのは、単につながっていることや友人の数ではなく、
身近な人々との関係の「質」です。
50歳時点での人間関係は、30年後の80歳時点の健康状態を最も正確に
予測する要素であることがデータから示されています。
さらに、良好な人間関係は健康だけでなく、脳にも良い影響を与えることが分かりました。
身近な人々と良好な関係を保っている人ほど、記憶力がはっきりしている傾向にあるといいます。
身近な人々との繋がりを大切に
家族や友人など、身近な関係こそ、コミュニケーションを怠ってはいけません。
長期的な幸福と豊かな人生の鍵は、最も近くにいる人々との大切な関係をどれだけ築き、
維持できるか、そのためにどれだけの努力を惜しまないかにかかっていると言えるでしょう。
🌸研究のまとめ
この研究から得られた重要な教訓を以下にまとめます。
- 良い人生は、良い人間関係で築かれる。
- 良い人間関係は、幸せと健康をもたらし、身近な人間関係の質と深く関係している。
50歳で人間関係が良好であれば、老後も健康で幸せである可能性が高い。 - 良い人間関係は健康だけでなく、脳にも良い影響を与える。
- 孤独は健康に悪影響を及ぼす。
この研究結果は、私たちが日々の生活の中で何を大切にすべきかを教えてくれます。
お金や名声にとらわれがちですが・・・
本当に大切なのは、周りの人々との温かい繋がりを育み、
大切にすることなのです。
今日から、身近な人々との関係を見つめ直し、
より良い関係を築くための努力を始めてみませんか？
参考資料：TED 「人生を幸せにするのは何？ 最も長期に渡る幸福の研究から」(YouTube）
