年間の登山者数が世界一の山をご存じですか?
東京都の西にそびえる霊氣満山の高尾山です。
年間の登山者数が300万人と言われ、ミシュランガイド三ツ星の山です。
標高599Mの低山に今回も登ってきました。
この山容は穏やかでありながら、古来より霊力溢れる聖地として崇められてきました。
都会の喧騒からわずか電車で1時間。
ここは、現代人の心を癒し、願いを叶える不思議な力が宿るとい言われて、
様々なパワースポットがあります。
<京王線高尾山口駅:午前三時まだ電車が動いていません>
登山道一号路を登り、ご来光は中腹になりました。
<ミシュランガイド三ツ星のモニュメント>
<四大王門>
高尾山薬王院は1300年の歴史を誇り、飯綱大権現と薬師如来を祀っています。
高尾山は山岳信仰に由来する修験道の山であり、この日の朝6時には読経や法螺貝の音が境内に響き渡りました。
その境内と周辺には、縁結びから健康祈願まで、
様々な御利益をもたらすパワースポットが点在しています。朱塗りの愛染堂:縁結びのパワースポット
八代竜王堂:金運のパワースポット
倶利伽羅堂:縁結びのパワースポット
神変堂では、修験道の祖・役小角の御加護を求め、登山者たちが健脚を祈願します。
<大きな輪をくぐる「願叶輪潜」>
六つの石車「六根石」を「懺悔懺悔六根清浄」と唱え6回縦に回すことで、日々の生活で煩悩にまみれた六根を浄める(六根清浄)ことができるそうです。
六根とは、眼(見る)・耳(聞く)・鼻(嗅ぐ)・舌(味わう)・身(感触)・意(心)のこと。
高尾山の六根石の石車は全部で18か所、6回づつ回して108の煩悩を浄めます。
残念なことに、この日はコロナ対策のためか、石車は回せませんでした。
山道を登るにつれ、さらなる霊場が姿を現します。
龍の彫刻が施された「倶利伽羅龍」。奇岩の「布引岩」。厄除けで名高い「蔵王堂」。伝説の「天狗の腰掛杉」。そして、心洗われる「琵琶滝」。
年間の登山者数が世界一だという高尾山ですが、この日は、平日の早朝のためか、ほとんど人がいませんでした。
<大本堂:薬師如来と飯綱大権現が祀られています>
<御本社(飯縄大権現堂)>
飯縄大権現が祀られています。大天狗、小天狗で守られています。
お坊様がお祈りされていました。
<富士浅間社(ふじせんげんしゃ)>
富士山の神、浅間権現が祀られ、富士信仰と密接な関係があり「高尾山は富士山の代わり」と言われたそうです。
一号路を2時間で山頂(大見晴らし台)に到着しました。
ここで朝食休憩しました。山頂に水道があり、冷たい水が飲めました。
高尾山頂上から10分先の奥高尾「もみじ台」に立てば、眼下に広がる絶景。富士山が一望できます。
ここでは、休憩しながら自然との一体感を味わいます。
昔は百衣装族の修験者達がチリンチリンと鈴を鳴らして「富士道」を往来したそうです。
春の新緑、夏の濃緑、秋の紅葉、冬の霧氷、四季折々の表情を見せる高尾山。
都会に暮らす人々にとって、かけがえのない癒しの空間となっています。
自然と信仰が織りなす不思議な雰囲気が、現代を生きる我々に大切な何かを、訪れる者の心を静め、
明日への活力を与えてくれます。