”おとり” になって子供を守る

塩沼亮潤大阿闍梨
野生動物や野鳥の母親は
外敵から子供を守るために意外な行動をとるそうです。
千日回峰行という一日48キロの道のりを
1,000日間歩く過酷な行を満行された
塩沼亮潤大阿闍梨の著書『人生の歩き方』
この様な事が描かれていました。
 
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毎年、入梅前になると、
子育てをしている山鳥が、
私の歩く道の真ん中で、
まだ飛べないひな鳥を抱えて寝ています。
私の姿を見るとびっくりして、                                       四方八方に逃げます。
                                                                 しかし、母鳥は私の進む道をたどり、
十メートル歩いて立ち止まり、
振り向いて、私が追いつくと、
また十メートルほど歩くという
動作を繰り返します。
                                                                  そして、しばらくすると飛び立って、
ひな鳥たちのほうに帰って行きます。
自分が ”おとり” になって子供たちを守っているのです。

母鳥は、ひな鳥や卵を守るために


命がけで
「おとり」になったのですね。

母鳥の過酷なシーンではありますが、
美しい場面でもあります。
 
そのような勇気ある感動的な場面はたくさんあります。
 
チドリなどの鳥
天敵が卵や雛のいる巣に近づくと、
母鳥は翼をばたつかせ、あたかも傷ついて飛べないふりをして
天敵の目の前で”おとり”になって遠くへ誘導する 
”偽傷行動” を行うそうです。
 
命がけの迫真の演技! 知りませんでした~~
 
<シロチドリの偽傷行動:お借りしました>

アフリカの大草原では・・・
様々な動物が群れを成し境界線なく生活しています。
 
動物たちの子育ては、ほとんど母親が中心。
チーターは母親単独で子育てをするそうです。
つまり、母子家庭。
 
そんなチーターの母親も、
子供を狙って襲いかかってくるライオンの目の前に進み出て
自ら「おとり」になって子供を守るそうです。
 
母親の様子を詳しく観察してみると・・・
おとりになった母親は、
決して相手を威嚇したり、
牙をむき出したりはしないのです。
 
もし、過激な行動に出たら自分が襲われ、
子供をさらに危険にさらすことになるから・・・。
 
だから、母親は我が身を獲物としてさらし
知恵を使って方向転換しライオンを誘導して、
子供達から遠ざけるのです。
 
『どうぶつ奇想天外』の動画から
知恵ある母親の行動を確認してみましょう。↓↓
 
<『どうぶつ奇想天外』:お借りしました>

 
子を守るために命懸けの行動を取る
母性愛や母性的行動は、
本能による反射的な行動。
それは私達人間にも共通している本能です。
 
果たして、私達人間はどうでしょう。
 
子供達の人権や環境は守られているのでしょうか。
このような生き物たちに劣るものとなってはなりません。
参考:
・『どうぶつ奇想天外』より
・塩沼亮潤大阿闍梨の著書『人生の歩き方』
 
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