幸せ色に染めて~山籠もり~

家庭は愛の学校
3月24日のブログ記事「幸せ色に染めて」
その後の報告です。
 
山に籠って修行を希望した30代半ばの男性(韓国人)が、
妻の5人目の妊娠を知ったことで山籠もりの修業を諦めていました。
 
ところが、それから数年後、
彼はやはり諦めきれずに山籠もりを決行したそうです。
その時のエピソードをお話します。
 
人格を成長させたい修行目的なので、
静かで人に会わない会話しない、
誰とも連絡の取れない場所を探したそうです。
 
韓国では、受験勉強や修行をする場合、
気軽にお寺に籠って行うそうです。
 
しかし、日本ではそのような適当な場所が見つからなかったため、
彼は、山梨県の山奥の小さな宿に1週間籠りました。
もちろん、会社の休暇を取り、妻の了解も得ました。
 
下界や雑踏から隔離されたような美しい自然の中で、
ほとんど部屋に籠って瞑想をし、
人とは絶対に会話せず、
1日3食もルームサービスをお願いしたそうです。
 
食事、お風呂、瞑想の時間以外は、
時々、宿の周りを散策する程度で、
長時間外出や観光もしなかったそうです。
 
そのような修行が7日間続きました。
 
修行7日目、東京に帰る日の朝食で初めて、
宿の従業員の人たちと会話したそうです。
 
「あら~~、もう自殺するのかと思って、
毎日本当にみんな大変でしたよ~~」
大騒ぎされ、
 
「良かった!良かった!」
と泣き出す人もいたそうです。
 
男一人、部屋に閉じ籠り、
どこにも行かない人は、
自殺願望か精神異常者かもしれないと、
宿の従業員全員が警戒態勢で息を殺して、
彼を毎日見守っていたそうです。
 
そのような日本人の心配と暖かい見守りの中で、
彼は人生で重大な決意をしたのです。
 
『どんなに苦労でも日本で努力し、
子供を立派に育て韓国には戻らない』
 
彼が12年前に日本人の妻と韓国出国
(いずれは韓国に戻るつもり)を決めたとき、
両親や親戚は、長男であるという理由で、
こぞって日本行きを猛反対したそうです。
 
それから12年後の現在、
韓国在住の高齢になった両親や兄弟を援助しながら、
長男の責任も立派に果たしているそうです。
韓国の親戚からは、「日本で立派な成功者」に見られているようです。
 
会社では、嫉妬や迫害も超えて、
<str
ong>現在、経理部長の立場で、
社長の補佐もしながら重要な人物になっているとのこと。
 
早朝の瞑想が日課だそうですが、
気が付くと子供たちが隣に並んで、
一緒に座禅の真似をしていることがあるそうです。
 
幸せな人はどこまでも幸せなんですね。
 

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