残された「遺言」に想う――いま伝えたい、家族への“ありがとう”

すべてに感謝して

もし――今日、この瞬間に「遺言を書いてください」と言われたら。
あなたは、何を、誰に、どんな言葉で残しますか。

先日、胸を打たれる話を聞きました。

1985年8月、日航ジャンボ機123便が群馬県御巣鷹山に墜落したあの悲劇。
520名の尊い命が失われたその現場から、
“最期の瞬間に書かれたメモ” がたくさん見つかっていたそうです。

震える手で走り書きされた文字。
恐怖に包まれながら、それでも誰もが
家族へ、大切な人へ、最後の「想い」を託した。

──それは、紛れもなく“遺言”でした。

そして驚くべきことに、その遺言に綴られていた多くの言葉は
憎しみでも後悔でもなく、
ただひたすらに穏やかで、あたたかくて、
「ありがとう」――感謝の一言だったそうです。

ところが、“最期の言葉”を受け取った遺族と、
受け取れなかった遺族とでは、
その後の人生に違いが生まれたそうです。

遺言が残されなかった遺族の胸には、
長い年月を経ても消えない悔いと痛みが続きました。
一方、たった一行の、涙でにじんだメモを受け取った遺族は、
過去のすべてが感謝に変わり、
その後の人生が生きる勇気に変ったといいます。

人は最期の瞬間、
本当に伝えたい言葉だけを残す。

その一言が、残された人の人生を支える――
という深い真実でした。


💛 夫婦だから親子だからこそ

家族はいつも身近にいる存在です。
それゆえに、「言わなくても分かってくれるだろう」と思ってしまいがちです。
「言わなくても分かる」は、実は“分からない”

けれど、いざ「もし今日が最後だったら」と考えると、
心の奥に沈めてきた想いは、案外たくさんあるものです。

  • 「いつも支えてくれてありがとう」
  • 「あなたがいてくれるだけで安心するよ」
  • 「今日も一日お疲れさま」
  • 「生まれてきてくれてありがとう」

特に日本人は「愛している」という言葉表現が苦手だといいます。
しかし、こうした何気ない一言は、相手の心に静かに灯をともす
“小さな遺言” のようなものなのかもしれません。
夫婦・親子の絆を見つめ直し、日ごろの感謝の言葉を伝えましょう。


🌸 “共に生きる”奇跡を、もう一度見つめたい

夫婦として家族として同じ時代を生き、同じ屋根の下で日々を重ねること――
それは決して当たり前ではなく、
まさに 一期一会の連続 にほかなりません。

一瞬一瞬が “最初で最後かもしれない出会い” であるなら、
今日のひと言、今日の表情、今日の振る舞いを、
もっともっと優しいものにしていきたいですね。

毎朝、家族が家を出ていく後ろ姿。
その瞬間を、私たちはどれほど大切にできているでしょうか。
「今日も元気で帰ってきますように」
そんな小さな祈りを心の中でそっと送るだけでも、
家族の存在がどれほど尊いかを思い出させてくれます。


🌈 今日からできる、たった一つのこと

特別なことは必要ありません。
まずは 「ありがとう」 のひと言を、
いつものタイミングで、ただ素直に伝えるだけ。

その一言が、
相手と自分の心を救い、
家族の未来を明るく照らすかもしれません。

どうか今日、あなたの大切な人にも
ひと言だけでも、心からの「ありがとう」を――。


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