ありがとうの魔法

家族
朝の新聞、一番最初に読むところは、
購読者の方々から投稿された詩とエッセー、
「朝の詩」と「朝晴れエッセー」です。
1月16日の新聞に、
こんな素敵な詩とエッセーがありました。
二編を紹介します。

<ありがとうの魔法> 
(岡田圭子さん:70歳 滋賀県栗東市)
                                                    うちのおばあちゃん
百一歳
何をしてあげても
ありがとう
                                                    食事を作っても
ご飯を口に運んでも
ありがとう
                                                     着替えを手伝っても
ありがとう
                                                     手を拭いてあげても
ありがとう
                                                       ありがとうの魔法で
私の心は
幸せ色

101歳のお母様を70歳の娘さんか
お嫁さんがお世話しているのですね。
仲の良い優しいお二人の笑顔が見えるようです。
 
何にでも「ありがとう」と言えるって素敵です。
そんな風に歳をとりたいね。
 
kaigo_syokujikaijo_woman.png
次は・・・
86歳の浜田さんが介護施設入所を決断したというエッセーです。

<気まま>
(浜田亘代さん:86歳 兵庫県川西市)
                                                  昨年暮れ、決心した。
今春から介護施設のお世話になろうと。
昨秋、右肩を痛めた。
右がダメなら左手でと、そうは簡単にいかない。
箸は右手でと幼時にたたき込まれたおかげで、
左手の方は、知らぬ顔である。
ラップが切れない。やたら回転してフィルムの流れを作る。
                                                   ペットボトルの栓は、
回せるものなら回してごらんとばかりにビクともしない。
独り暮らしの気ままも頓挫をきたした。
子供達2人は空き部屋もあるから、
いつでもおいでと申し出てくれている。
それぞれのつれ合いたちも口をそろえて
歓迎の意を表している。
                                                     が、子供たちも、そろそろ定年退職の年を迎える。
これから夫婦で旅行にも行けるし、
趣味に浸ることもできるのだ。
</
strong>
私自身も寝たいときに寝て、
食べたい物を食べ、
の気ままな生活を離れがたいし、
この年齢では夜中の病変も不安だ。
                                                     近ごろは、やたら高い入所金の必要な施設ではなく、
庶民の年金でまかなえる、
いわば介護つき賃家という形態の施設が各所に作られている。
                                                      これだ!
先のことを思い煩うことはない。
規則を守って、気まま生活を送ればいいのだ。
どういう私の生活を築き上げていこうか?
と春が待たれる。

 

現在、グループホームに入所している母(92歳)                     元気に暮らしていますが、                                        ここ数年で認知も進み、                                          私以外の家族や親族の顔を忘れてしまいました。

 
彼女は昔から誰にでも挨拶し、親しく会話ができました。
そんな気さくさは今でも変わりませんが・・・
 
しばらくしてから彼女は言います・・・
「あなたは誰?」w(゚o゚)w
 
かれこれ5年前・・・
20年以上、4世代の大家族の仲で一緒に暮らしてきた母を
介護施設グループホームにお願いするしないで悩み、
結局、母をグループホームにお願いすることになりました。
それは大きな決断でした。
 
家族と離れ、介護施設にお世話になると決めたときの
母の気持ちはどうだったのでしょう。
ふと、そんなことが気になりました。
 
Illustration.png
PVアクセスランキング にほんブログ村

タイトルとURLをコピーしました