第32回夏季五輪東京大会が、7月23日開幕!
2013年東京招致決定後「おもてなし五輪」を目指したが、
新型コロナウイルスの影響で史上初の一年延期となり、
さらに無観客開催となった。
「世界が一つになってコロナ禍を克服する希望の象徴」
にするという新たな目標を掲げた。
国内での夏季五輪は1964年東京大会以来57年ぶり。
大会には205か国・地域と難民選手団から選手11,300人が参加。
日本代表選手は583人。
過去最多33競技339種目に、熱い闘いが始まった。
<東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会3つのコンセプト>
①「すべての人が自己ベストを目指し(全員が自己ベスト)」
②「一人ひとりが互いを認め合い(多様性と調和)」
③「そして、未来につなげよう(未来への継承)」
<感動的だった開会式>
・23日開会式の午後1時頃には、
航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が、
夏の大空に五輪マークを描いた。
国立競技場(東京・新宿)の上空に5色のスモークシンボルが浮かび上がった。
大空に広がった平和の象徴には、
新型コロナウイルスと闘う多くの人への感謝と
苦難の祭典を成功に導きたいという切実な願いも込められていた。
・開会式での選手入場前のショーでは、
新型コロナウイルスがテーマ、
パンデミックの影響を受けたアストリートの胸の内を表現した。
・レインボードレスの衣装でMISIA(ミーシャ)さんが日本国家を歌った。
彼女はコロナ禍の中で医療従事者を支援するライブや、
10年以上にわたりアフリカを支援し、
慈善活動を行っている日本度代表するシンガーである。
・白装束姿のダンサー森山未來さんのパフォーマンスは、
コロナ禍による全世界で400万人近くの死者の追悼の意味をこめた
知的な誠実なパフォーマンスを披露した。
新型コロナウイルスで亡くなった人や、
ミュンヘンオリンピックで犠牲となった
イスラエルの選手とコーチを追悼する黙とうが20秒間捧げられた。
・日本の伝統的な大工や鳶(とび)、
火消しの装束の人達が踊りながら「輪」を作る作業を表現。
1964年の五輪で持ち寄った種から育った木の間伐材で作った
木製の「五輪」が披露された。
・ドラゴンクエストなど日本の有名なゲームのテーマ曲に乗って、
マスク姿の選手約6000人が入場行進した。
選手入場は2時間に渡った。
・日本選手団の旗手は八村塁選手。
彼の父親はベナン、母親は日本人。
「子供のころは、つらい経験もした。
他の人と違うから人目につかないように隠れたりしていた。
そんな自分が変わるきっかけはスポーツとの出会いだった」
・アフガニスタンやシリアなど祖国を逃れた
難民選手団(11か国出身の29人)が
苦難を感じさせない笑顔で入場した。
国連難民高等弁護官事務所(UNHCR)によると、
難民や国内避難民、亡命希望者は世界で8000万人を超えるそうだ。
・日本選手団主将の陸上の山縣亮太選手と、
副主将の卓球の石川佳純選手、指導者、審判の代表ら計6人で宣誓をした。
・大会組織委員会の橋本聖子会長は呼びかけた。
「困難な中でも決して立ち止まらず、
前を向いて努力を続ける姿に私たちは励まされる」、
「いまこそアスリートとスポーツの力を見せるときだ。
その力こそが人々に希望を取り戻し、
世界を1つにできると信じている。
世界はみなさんを待っている」
・IOCのバッハ会長もスピーチし、
「想像していたものとは違うが、
ようやくここに集うことができた」とし、
「開催できるのは日本のみなさまのおかげです。
心から感謝しています」と日本語で語り、
「パンデミックはこのトンネルをここまで暗くした。
しかし今日、世界のあらゆる人がこの瞬間を共有することで団結している。
聖火はこの光をより明るくする」と語った。
・オリンピック旗は、
世界のアスリートから医療従事者らエッセンシャル・ワーカーに
引き継がれて掲揚された。
・聖火が運び込まれると、各地の聖火ランナーの映像が流れ、
吉田沙保里氏と野村忠宏氏を経て、
元野球選手の長嶋茂雄、王貞治、松井秀喜の3氏へ。
続けて、パンデミック最前線にいた医師と看護師、
パラリンピックで出場する土田和歌子選手へ、
さらに、東日本大震災で被災した
岩手県、宮城県、福島県の子どもたちを経て、
1万人がつないだ聖火リレーの最終走者の
大坂なおみ選手へと聖火は渡り、
聖火台に点灯された。
・佐藤オオキ氏がデザイン、製作した
聖火台は「太陽」をモチーフにし、
富士山を表現した山の頂上に配置された。
開会式で球体が花のように開くことで生命力や希望を表しているとのこと。
聖火台の燃料は、脱炭素社会の実現に向けて、
長期間の連続燃焼に適した「液体水素」を使用している。
・聖火リレートーチは、桜をモチーフとしたデザイン。
新幹線の製造にも使われている製造技術で、
継ぎ目のない、ひとつなぎのトーチ。
素材の一部には、東日本大震災の復興仮設住宅の
アルミ建築廃材を使用している。
・夜空に出現した1824台のドローン群が
東京五輪のエンブレムを形作り、
そのまま青い地球へと姿を変える
幻想的なライトショーと花火にたくさんの人が感動。
<世界が一つになるオリンピックに関する言葉>
・人種、肌の色、性別、性的指向、言語、宗教、政治、障害の有無など、
あらゆる面での違いを肯定し、自然に受け入れ、互いに認め合い、
世界中の人々が多様性と調和の重要性を改めて認識し、
共生社会をはぐくむ契機となるような大会とする。
(オリンピック組織委員会)
・私の人生のテーマはただ一つ、
世界が一つになって平和に暮らすことです。お互いが認め合い助け合って生きる、これが宇宙の真理です。
この原理を離れれば必ず滅亡するようになります。
私の願いは、世の中を幾重にも囲んできた塀と垣根をきれいさっぱり壊して、
一つになる世の中を作ることです。
(文鮮明著:平和を愛する世界人として P16~19)
・これからはオリンピック文化を行事として、
オリンピック大会をする度に政治経済、
すべての思想など、全部入るのです。
芸術団体、世界的団体が集まって、世界と競争する遊びが、
今後人類が幸せを追求する一つの競争になることでしょう。
(文鮮明み言選集181巻 P19~20)
参考:
・公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会
・読売新聞 産経新聞 毎日新聞 朝日新聞
・文鮮明著:『平和を愛する世界人として』
・『文鮮明み言選集181巻』
・読売新聞 産経新聞 毎日新聞 朝日新聞
・文鮮明著:『平和を愛する世界人として』
・『文鮮明み言選集181巻』