五輪2020東京大会でちょうど100年を迎えた五輪シンボルマーク。
見慣れた五輪マークには歴史がありました!
第7回アントワープ大会のメインスタジアムに
初めて掲げられた1920年から、今回の五輪で100年(1世紀)。
オリンピックマーク(五輪マーク)は、オリンピックのシンボルマーク。
5色で描かれる五輪マークには、どのような意味や願い込められているのか調べてみました。
(孫たちからは、夏休みの宿題みたいだと言われました
(^∇^))
<オリンピックの五輪マークの持つ意味は?>
オリンピックマーク(五輪マーク)は、5つの輪が重なり合って構成されています。
5つの輪は、世界にある5つの大陸、ヨーロッパ大陸、アメリカ大陸、アフリカ大陸、アジア大陸、オセアニア大陸を
意味している。
5つの輪がWORLD(世界)の頭文字であるWのかたちに配置されたもので、
5つの大陸が重なり合い、連帯し繋がって「平和の祭典」であることを表しています。
マークには青・黄・黒・緑・赤の5色が使われ、IOCによると、どの大陸がどの色ということは無いとのこと。
5色の意味とは5つの自然現象、赤色は火、青色は水、緑色は木、黒色は土、黄色は砂の意味をし、
また、スポーツの5大鉄則、情熱は赤、水分は青、栄養は緑、体力は黒、技術は黄色、を意味している。
<オリンピックマークの考案者とお披露目は?>
オリンピックシンボルマークは、ピエール・ド・クーベルタン男爵
によってデザインされた。
彼は、フランスの教育者。
古代オリンピックを復興させるために国際オリンピック委員会 (IOC) を設立した、
近代オリンピックの創立者の1人です。
彼は1913年に、1916年の第6回大会のためにマークを考案し、
1914年6月のIOC創設20周年記念式典でお披露目した。
クーベルタン男爵は、古代オリンピックの開催地デルフォイを訪れた際に目にした、
祭壇にあった休戦協定を結んだ際に刻まれた五輪の紋章から着想を得て、
オリンピックマークのデザインを思いついたとされている。
<オリンピックマークはいつからが使用され、込められた意味とは?>
オリンピックマークが発表されたのは、1914年のIOC設立20周年記念式典でのこと。
しかし、第1次世界大戦の勃発で1916年の大会は中止となり、
ヨーロッパを戦火に包んだ第1次世界大戦直後の
ベルギーで開催された、1920年アントワープ大会で初掲揚された。
「世界の5大陸の友愛と親交を象徴し、
WORLD(世界)の頭文字であるWを形取った平和の祭典」
であるオンピックを開くことができた喜びを戦争で傷ついた人々と分ち合うため、
さらに、「再び戦争が起こらないよう、世界中の人々が互いに繋がり合おう」
という願いも込められていたとされている。
<オリンピックを日本で「五輪」というようになったきっかけは?>
この「五輪」はデザインされている輪が5つであることに由来している。
「五輪」と呼んだ最初の人は、元読売新聞社の記者でありJOCの委員を務めたこともある
川本信正氏です。
川本氏は、オリンピックマークの5つの輪と剣豪宮本武蔵の著「五輪書」から
「五輪」という日本語表記を考案したそうです。
1936年ベルリン大会の8月6日の読売新聞の紙面で使われるようになってから五輪が定着した。
<閉会式でのフラッグハンドオーバーセレモニーとは?>
開会式にスタジアムに掲揚・降納されるオリンピック旗は大会ごとに作製されるが、
これとは別に、開催都市が引き継ぐ「特別旗」がある。
「特別旗」はオリンピック開催都市に保管され、
そのオリンピックの閉会式で開催都市の首長からIOC会長に返還され、
次回オリンピック開催都市の首長に引き継がれる。
このことをフラッグハンドオーバーセレモニー(五輪旗の引き継ぎ式)と呼ぶ。
五輪シンボルマークは、
1920年の第7回アントワープ大会のメインスタジアムに初めて掲げられてから、
今年2020東京大会で100年を迎える。
この記念すべき2020東京五輪閉会式では、
小池都知事→IOCのバッハ会長→フランスパリ市のアンヌ・イダルゴ市長に引き渡された。
3年後の開催国フランス、2024年パリ大会に注目と期待がよせられた。
(小池百合子都知事から)
(フランス、パリのアンヌ・イダルゴ市長へ)
参考:
・なぜなに大辞典
・HALF TIME編集部
・毎日新聞