人生を幸せにするのは何?~日本人の幸福度~

幸福に生きるために
国連が3月19日に発表した「世界幸福度ランキング」2021年版では、
フィンランドが4年連続で1位となり、2位デンマーク、3位スイス、
4位アイスランド、5位オランダ・・・
 
日本は前年から4つ順位を上げたものの56位
なぜ生活は豊かなのに、幸福度は低いのでしょうか?
 
そこには「ある考え方」が欠如していたからだとおしゃっている、
『99.9%は幸せの素人』を著した作家の星渉氏は、
「世界の幸福度格差は、コロナよりももっと別の要因が影響している」
と指摘しています。
 
6月6日のブログ記事『人生を幸せにするのは何? ~最も長期に渡る幸福の研究から~』
でも書きましたが、
被験者268人を75年間追跡調査して、
「人の幸福度」について研究したハーバード大学の研究では、
人の幸福度に最も影響を与えるのは
「温かな人間関係である」
と結論づけています。
『99.9%は幸せの素人』の共著者である
前野隆司慶應義塾大学教授が、
1回目の緊急事態宣言が出されていた2020年の
ゴールデンウィーク前後に473人を対象に
「幸福度」に関するアンケート調査を実施しました。
 
その結果、コロナ禍において
「幸福度は上がった」という人が42.5%。
「変わらない(39.1%)」「下がった(18.4%)」
という人を合わせると57.5%。
まさに幸福度の分断が始まっていました。
 
”幸福度が高まった”とする人が挙げたその要因は、
テレワークになって家族との時間が増えたとか、
「家族や人とのつながりを実感した」というものでした。
 
一方、”幸福度が下がった”人たちは、
「親しい友人と会えない」「孤独感を感じる」など、
「人とのつながりを実感できなくなった」ことを挙げています。
 
やはりここでも、
日本人の幸福度を高めるキーワードに「人とのつながり」が出てきます。
 
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私の友人は、コロナによって失業しました。
しかし、家族や友人が相談に乗ってくれたので、
不幸だと思っていませんでした。
 
また、我が家では、夫や婿さんの在宅勤務が増えました。
おかげで、夫たちの家事や育児に関わる時間や
家族とのコミュニケーションが増えました。
 
昨年、部屋を改造して婿の仕事部屋と
子供たちの勉強部屋を一つにしたため、
仲良く机を並べて、婿さんは仕事に、
子供たちは勉強やオンライン学習で頑張っています。
(実は部屋のドアを閉めているので、
私には実態は分かりませんが…ヽ(´∀`)ノ
 
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【温かな人間関係を築くうえで必要となるものは?】
自分と意見が違う人たち、立場が異なる人たちの意見を聞き、
どれだけ理解を示すことができるかという「寛容さ」です。
今回の調査においてこの数値が低かった日本は、
日本人の幸福度そのものを高めるうえでも、
「他人への寛容さ」が社会の課題であるといえるでしょう。
 
【温かい人間関係=良好な人間関係は、どのようにすれば築けるのか?】
温かい人間関係を築くには、「人を愛する力」が最も大きな影響を与える。
「人を愛する力」がある人は、相手に興味を持ち、
相手の話を聞き、相手を受け入れやすくするのです。
 
人を愛する力は「幸せホルモン」といわれる
「オキシトシン」の影響を受けます、
「オキシトシン」が分泌される行動を取ると
自然に人を愛する力が身につき、
最終的に寛容さも持てるようになり、
良好な人間関係が築かれるのです。
 
 
【良好な人間関係を作る、オキシトシンが分泌される3つアクションとは?】
①スキンシップ
人と直接触れ合うことでオキシトシンが分泌されます。
家族などとハグをしたり、マッサージをしたりすることは
オキシトシンの分泌に効果的です。
 
ペットとのスキンシップでもオキシトシンが分泌されるので、
ペットを飼うことも幸福度を高めます。
 
②心が温まる映画を観る
人間の脳には「ミラーニューロン」という神経細胞があります。
心温まる映画を観るなど視覚から得た情報を
体験することでオキシトシンが分泌されます。
 
③1日5善をする(1日1善は効果がない)
人に親切な行為をするとオキシトシンが分泌されます。
しかし、1日1回程度の親切では脳に記憶が残らず、
幸福度に影響がない(米カリフォルニア大学の研究)。
1日1善よりも1週間に1回の1日5善が科学的に有効です。
 
参考資料:星 渉、前野隆司『99.9%は幸せの素人』(KADOKAWA)
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