蔵に入った泥棒さん~愛と許しで~

愛と許しで

『腹を立ててはいけません。
何に腹を立てるか、それ次第で人間の大きさが決まってしまいます』

ある書物の中にこんな話がありました。


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真夜中・・・

ある家の米蔵に一人の貧しい男が忍び込み、
米俵をひとつ肩に担いでこっそり蔵を出ようとしました。
ところが・・・

運悪く蔵を出ようとしたところで
家主に見つかってしまったのです。明かりを顔に突きつけられた泥棒は、
観念して小さくなっていました。家主が言いました。

「こんな夜中に、泥棒までしなければならないあんたは可哀想な人だ。
子どもに食べさせる明日の米もないのだろう。
いいからこっちの大きいほうを持って行きなさい」

と、泥棒の肩に米俵を乗せてあげました。

そしてさらに

「足元も危なかろう。この明かりも持って行きなさいと、泥棒を見送ったのです。

それから何年か経たある日、
家主のもとに差出人不明の手紙が送られてきました。

中にはお米のお礼と一緒に大金が入っていたそうです。                                  

次のような名言があります。

『相手の立場を理解し、相手を包み込んであげる寛大な心をこちらが持っているなら、相手は素直に自分の非を認めることができるのです』

『怒りは、私のビジョンを曇らせ、血液を汚してしまう』 

『礼儀正しく、決して腹を立てない人物は、まさに大物にふさわしい人です』

明日は、きょうよりもっと大きな愛と許しの心で、周りの人を見つめてあげられますように・・・。

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