亡くなったはずの息子から突然の電話。
切ないお話です。
お話と動画はYouTube「涙腺崩壊」さんのからお借りしました。
『親戚の叔母さんが体験したお話』
ある日、叔母さんのうちに一本の電話がかかってきた。
「こちら警察のものですが、お宅の息子さんが事故を起して
通行人に怪我をさせてしまいまして、被害者の方から示談で良いとのことで
至急こちらの口座に振り込んでいただきたいのです。
ただいま、息子さんに代わりますね・・・」
叔母さんは すぐにそれが最近流行っている
”オレオレ詐欺 ”だということに気がついた。
なぜなら 息子は5年前に事故で亡くなっているからだ。
「母さん、俺だよ。事故起しちゃってさぁ、大変だよ。
すぐに示談金振り込んでくれよ」
叔母さんは その声を聞いてハッとした。
死んだ息子の声とそっくりだったからだ。
まるで死んだ息子が蘇り、そこにいるような気がした。
叔母さんは 電話を切ることが出来ず、
しばらく息子にそっくりな、その電話の声に聞き入っていた。
そして 再び警察官と名乗る男に代わった。
「そういうわけなので どうか お母さん 示談金 お願いしますね 」
再び 息子と名乗る男に変わった。
「お母さんごめんよ! 助けてくれ !」
それで 叔母さんは やっと事実を話した。
「あのね 私の息子は 5年前に死んでいるの・・・」
電話の声が パタリと止まった 。
気まずい空気が流れた。
しばらく 沈黙の後 電話が切られる前に 叔母さんは言った。
「ちょっと待って。あなたの声 息子とそっくりなの。
電話を切る前にもう一度だけ 声を聞かせてもらえないかしら」
しばらくして電話の主はこう言った
「お母さん・・・」
<YouTube「涙腺崩壊」さんのからお借りしました>