パラ発祥から73年~2020パラ東京大会~

ある日の出来事
8月24日開催から連日、
パラアスリートたちの内面に秘められた凄さも感じられて、
心揺さぶられる競技が開催されていますね。
 
新型コロナウイルスの影響で史上初めて延期された、
第16回夏季パラリンピック東京大会は、
過去2番目に多い161ケ国・地域と難民選手団が東京に結集しました。
参加選手数は、史上最多の4403人
9月5日まで22競技539種目で競います。
 
ここで改めてパラリンピックの歴史や価値について調べてみました。
 
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<パラリンピックの歴史は?>
パラリンピックの起源は73年前に遡る。
1948年ロンドン五輪に合わせ、
英国の医師グットマン博士がストーク・マンデビル病院で行なった
ストーク・マンデビル競技大会とされる。
これは、戦争で負傷した兵士たちのリハビリテーションとして
「手術よりスポーツを」の理念で開催された小さな大会だった。
 
1960年、五輪開催地に合わせ実施されたローマ大会が
第1回パラリンピックと呼ばれている。
リハビリ目的から高いレベルで競い合うスポーツとして、
4年ごとに開催されることとなった。
 
第2回大会は、1964年の東京大会。
この時、下半身まひを意味する英語「パラプレジア」と
オリンピックを組み合わせ愛称の「パラリンピック」が生まれた。
 
1988年ソウル大会にて、「パラはパラレル(もう一つの)意味」の
五輪と同一呼称し「パラリンピック」は正式名称になった。
 
今回の「2020パラリンピック東京大会」は、第16回目になる。
東京での大会は2回目。
 
<シンボルマークは?>
大会の象徴であるマーク(パラリンピックシンボル)は、
人間の3つの構成要素「心(スピリット)・肉体(ボディ)・魂(マインド)」
赤・青・緑の三色で表している。
このシンボルマークを「スリーアギトス」と呼ぶ。
ダウンロード (8)
「アギト」とは、ラテン語で「私は動く」という意味で、
困難なことがあってもあきらめずに、
限界に挑戦し続けるパラリンピアンを表現している。
 
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8月24日午後2時頃、ブルーインパルスが、
東京都心上空に「スリーアギトス」を、カラースモークで描いた。
 
1988年のソウル大会で初めてこのマークが使われ、
青・赤・黒・緑・黄の5色であったが、
1994年リレハンメルパラリンピックから3色の旗に変更された。
そして、2004年アテネパラリンピックから3代目となるロゴに変更され、
現在に至っている。
 
<パラリンピックの4つの価値とは?>
国際パラリンピック委員会(IPC)は、以下の4つの価値を掲げている。
 
①勇気・・・マイナスの感情に向き合い、乗り越えようとする精神力。
②強い意志・・・困難があっても諦めず限界を突破しようとする力。
③インスピレーション・・・人の心を揺さぶり、駆り立てる力。
④公平・・・多様性を認め、創意工夫すれば、
誰もが同じスタートラインに立てることを気づかせる力。
 
<パラの特徴、クラス分けとは?>
各競技種目は、同一レベルの選手同士で競い合えるようにするため、
障害の種類、部位、程度による「クラス分け」が行われている。
 
競技ごと・障害の種類ごとの記号+度合いを数字で表す。
一方、視覚障害者のみによる柔道は、
体重別クラス分けとなっている。
 
 
参考:
・NHKニュース
・読売新聞
・世界日報
・パラサポWEB

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