WE HAVE WINGS(我々は翼をもっている)
人生は追い風ばかりではありません。
前に進もうと思っても、なかなか進めない。
視界不良で、状況を掴めない。
ついにはその場で立ち止まり、うずくまる。
誰しもが、そんな逆風を何度となく経験します。
しかし、パラリンピックに出場するアスリートたちは知っています。
風がどの方向に吹いていようと、
それを人生の力に変えられることを。
勇気を出して「翼」を広げることで、
思わぬ場所に到達できるということを。
いよいよパラリンピックが始まります。
アスリートたちのパフォーマンスは、
あなたにも「翼」があることを気づかせてくれるでしょう。
(東京2020パラリンピック競技大会開会式コンセプト)
「WE HAVE WINGS(我々には翼がある)」
をコンセプトに行なわれた開会式。
開始を告げるダンスパフォーマンスには、
公募で選ばれたダンサーたちが登場した。
特に印象的だったのは「片翼の小さな飛行機」だった。
物語の主人公として抜擢されたのは、
オーディションで798人の中から選ばれた、
上肢下肢に機能障がいのある和合由依さん(13歳)。
物語は、翼が1つしかないために飛ぶことを諦めていた飛行機が、
外の世界で、今までに見たこともない乗り物たちに出会います。
光るトラックと、その仲間たち。
みんながそれぞれの光を身にまとい、自信に満ち溢れています。
勇気と自信の光を受けた「片翼の小さな飛行機」は、
自らの一歩を踏み出す決意を固めます。
そして、みごとに飛び立ち光り輝きます。
和合由依さんが表情と全身で演じた一連の物語は、
困難を乗り越えて戦いに臨む
アスリートたちの姿が重ねられている。
「パラリンピック聖火はみんなのものであり、
パラリンピックを応援する全ての人の
熱意が集まることで聖火を生み出す」
という理念に基づいて行われてきた聖火は、
日本全国各県で採火され、1000人以上の走者が火をつないできた。
パラリンピックを応援する全ての人の熱意が
一つとなった聖火がスタジアムに到着すると、
スタジアム内で聖火をつなぎ、
最終ランナーがパラリンピック聖火台に点火した。
開会式は日本国内だけでなく世界中から
「感動した!」
「ハイクォリティーな構成、演出で圧巻」
と絶賛の嵐だった。
困難な状況下で9月5日まで、パラアストリート達の
どんなパフォーマンスと、レガシー(遺産)が生まれるか楽しみですね。
参考:
・NHKニュース
・読売新聞
・東京2020パラリンピックホームページ