宮城県仙台市にある「福聚山 慈眼寺」の紅葉夜間特別参拝に行ってまいりました。
「福聚山 慈眼寺」は、壮麗な自然と神聖な祈りの場を提供する特別なお寺です。
このお寺は、「大峯千日回峰行」や「四無行」といった厳しい修行を成し遂げた塩沼亮潤大阿闍梨によって2003年に開山され、奈良県金峯山寺の1300年にわたる伝統を引き継いでいます。
慈眼寺には、蔵王大権現が祀られ、四季折々の美しい庭園が訪れる人々の心を魅了し、毎月行われている護摩祈祷(護摩俢法)や法話の会(茶話会)には、全国からたくさんの人が参拝に来られます。
11月1日から3日にかけては、特別な夜間参拝の期間となり、境内と庭園がライトアップされ、紅葉が輝き、夜空に映える幻想的な光景が広がります。
雨が降るこの日の紅葉は、一層その美しさを増し、しっとりと濡れた葉が夜のライトに照らされる光景は息を呑むものでした。
今年の11月2日には「世界安穏護摩供」が行われ、18時から参拝客が静かに待ち望む中、護摩供が始まりました。
「世界平和」のために捧げられる護摩供は、春と秋の年に二度だけ行われ、極めて貴重です。
ご住職の塩沼亮潤大阿闍梨の世界人類に対する平和と幸福を願う慈悲心が感じられます。
参拝客たちは大太鼓とほら貝の響きと共に、大阿闍梨が白装束に身を包み登壇する姿を目にしました。読経と太鼓が響き渡る中、護摩壇に火が灯され、その煙と炎が高く立ち上りましす。
参拝者たちは願いが込められた護摩木を投じる大阿闍梨と、煩悩を清める炎を見つめました。
護摩の火は仏の智慧を象徴し、人間の煩悩を焼き尽くし、清らかな心へと導くものとされています。
静寂と祈りに包まれたこの夜、慈眼寺は世界平和と安寧を祈る場所として、訪れた人々の心に深い安らぎと感動を与えました。
<撮影禁止の為に護摩炊きの写真は慈眼寺のHPよりお借りしました>
慈眼寺の境内の一角に設けられた札所には、塩沼亮潤大阿闍梨が「大峯千日回峰行」と「四無行」で実際に使用したお道具が展示されています。
これらの道具は、山道を一日48Kmを千日間歩き続ける険しい「大峯千日回峰行修行」や、断食・断水・眠ること・横になることさえ許されず20万偏の真言を唱え続ける9日間の厳しい「四無行」に使われた貴重な品々であり、その背後にある気迫や精神力が伝わってきます。
これらの道具は、歴史的にも貴重であり、修行の道を歩んだ偉大な精神に触れることができます。大阿闍梨の修行に対する敬意を感じ、深い感銘を受ける場所となっています。
ところで、家庭画報10月号のスペシャル対談には塩沼亮潤大阿闍梨と羽生結弦さんの対談が掲載されていました。羽生さんは16歳のころから塩沼亮潤大阿闍梨にお世話になっていたそうです。
最近出版された新刊著書『日々初心、今がすべて』↓↓
慈眼寺で購入すると大阿闍梨の直筆サイン入りでした。
福聚山慈眼寺ホームページ https://www.jigenji-sendai.com