「ワ~~!何これ?」
「ピンク色のリンゴ? 綺麗~~」
目の前でリンゴを切って見せた時の孫たちの反応です。
外観は黄色のリンゴ、しかし果肉が赤やピンクの不思議な美しいリンゴです。
しかも、縦にカットしたら、ハートの模様が現れる。
皮をむいて、くし形にカットしたら桃と間違えそうなリンゴ。
切って時間が経ても、酸化せずに茶色に変色しない、
「ムーンルージュ」というリンゴです。
ムーンルージュという名前も素敵です。
私は、この果肉の赤いリンゴに4年前に出会いました。
開発誕生の美しい秘話を知ってから、
このリンゴのファンになりました。
11月から12月、この時期を楽しみにしています。
この品種を開発されたのは、長野県中野市の吉家果樹園さん。
この時期になると、長野県の親戚のあちらこちらから、
毎年、箱詰めの「フジリンゴ」が、自宅に届きます。
果肉の赤いリンゴはほとんど手に入らないとか。
リンゴが名産の長野県では、
「今年は、春先の凍霜害でリンゴが不作らしいよ」と、
長野県の親族が言っていました。
「ムーンルージュ」は、開発者の吉家さんによって、
30年以上前から研究され、
2018年に品種登録された品種だそうです。
「いろどり」と「ふじ」の掛け合わせにより誕生し、
外観は黄色、果肉は桃色~赤色。
「なかの真紅」や「炎舞(えんぶ)」も、
同じ親を持つ赤肉系品種であるらしいとか。
果肉が赤くなる原因はアントシアニンにあるそうです。
リンゴの皮には赤色のアントシアニンという色素が含まれ、
赤い果肉のりんごの場合は果肉にも、
アントシアニンが含まれていることから、
赤い果肉になるのだそうです。
今年は、果肉の赤いリンゴの感動を、
友人やご近所にも、少しづつおすそわけしました。