主人が枯れてしまった蘭の小さな鉢を買ってきました。
「500円だったよ」
「え~~枯れてるじゃない?」
お店の隅にあった ”お買い得コーナー” から選んできたとか。
我が家ではこんなことが度々です。
以前のブログに書きましたが、
主人は植物を活かす達人(?)です。
それとも枯れかけている植物を救う救命士(?)でしょうか。
以前に、こんなことがありました。
洗面台で元気がなく花首が垂れていたバラの花。
私が捨てたバラが、気がつくとみごとに蘇っていました。
お花教室で残った花や、アレンジメントで切り捨てた
バラの茎やアセビや柳の枝、ドラセナ類・・・
私が捨てた植物を主人が救出しています。
それから、我が家の部屋の天井に届くほど成長した
幸福の木(ドラセナフレグランス)は、
主人の会社で40年以上も生きてきた観葉植物。
主人が水をやり、成長したら株分けして育ててきました。
幸福の木は、数年に一度、白い小さな花を咲かせていました。
<幸福の木に咲いた花>
ところが・・・
女性社員から、「咲いた花の匂いが臭い」と言われ、
7年前に会社から追放されて、
我が家にやって来たのです。
この天然記念物のようなこの幸福の木は、
40年以上主人の会社の苦楽を眺めながら、
共に成長して来ました。
「臭いので片づけるか捨ててください」と言われても
主人にとっては捨てがたい大事な植物なのです。
別名をドラセナフレグランスと言う名前のごとく、
コロンとした白い花が咲くと、
とても良い香りを放ち、香りが部屋中に漂います。
<幸福の木(ドラセナフレグランス)の花>
ところで・・・・
先ほどの蘭のお話に戻ります。
お祝いなどでいただいた胡蝶蘭やシンビジウムの鉢が、
会社や自宅にたくさんあります。
毎年細々と花を咲かせますが、
根っこが鉢から飛び出し、まるでお化けです。
<お化けになってしまった会社の胡蝶蘭>
これをどうしたものかと悩んでいた主人・・・
最近、欄の育て方をYouTubeで発見しました。
「よ~~し! 蘭を全部蘇らせるぞ!」
バナナの皮とニンニクをミキサーにかけてミネラル液を作り。
お米のとぎ汁もバケツにストックします。
花も終わり、元気のない病気の蘭の鉢は、
「もうダメかな?」
そう思いながら株を整理すると、
なんと、根っこは長く伸びていて、たくましく命が生きています。
全体を消毒して、ミネラルを含んだ水に漬け、
さらに水に漬けておくと、
やがてそこから小さな根と葉が伸びてきます。
主人は、この栄養素の水を蘭の鉢にあげたり、
葉っぱを拭いています。
<植え替えしてあげた古い蘭>
「お買い得の枯れた蘭」も植え替えしたら元気になりました。
<植え替えしたお買い得の蘭>
これを初めてから一か月もしませんが、
蘭の葉は、何気にツヤツヤで元気になりました。
12月に花芽を出し2月から咲き始めていた6輪の胡蝶蘭が、
更に枝を伸ばし、つぼみを付けて、
今は10輪の花を咲かせそうです。
↓↓
お店の立派な胡蝶蘭の花も、数か月しか持ちません。
でも・・・お花が終わってもお終わりではありません。
花が終わった蘭も、病気で弱った蘭も絶対に捨てないで、
手入れしたら必ず芽と根を出して再生するそうです。
上手に育てたら次々に枝を伸ばして、
一年中花を咲かせることができるそうです。
本当にそうなるのか今から楽しみです。
私達夫婦にも楽しみが、また一つ増えました。
蘭の成長と孫の成長を見守る。
人間も蘭と同じですね。
花が咲き終わっても・・・
元気が失われても・・・
病気になっても・・・
どうぞ、嫌ったり捨てたりしないでくだいね。