文鮮明師の生涯路程シリーズNa.1「イエス様との出会い」
私が15歳の頃 家族に悲劇が起こりました。
わずか1年の間に
5人の弟妹達がこの世を去ってしまったのです。
一度に5人もの子供を失った両親の心は
いかばかりだったでしょうか。
また家族の苦痛は民族の苦痛
世界の苦痛と無縁ではありません。
当時 日本の統治下におかれていた我が民族
戦争が絶えることのない世界
なぜ善良な人を悲しみが襲うのか
私の苦痛は深まるばかりでした。
苦悶した私はその答えを
祈りの中に求めるようになりました。
私はどこから来たのか?
人生の目的は何か?
人は死ねばどうなるのか?
霊魂の世界はあるのか?
神は存在するのか?
この世の苦しみも神がつくったのか?
なぜ人間は互いに憎み合い争って戦争を起こすのか?
誰も容易に答えられない深刻な問いかけが
私の心を埋め尽くしました
私は夜を徹して祈りながら
何度も何度も神様に尋ねました
そしてとうとう 神様が私の祈りに
答えてくださる日が来ました
復活節を迎える週の朝 私の前に突然
イエス様が現れて こう言われました
「苦しんでいる人類のゆえに神様は悲しんでいます
地上で天の使命を果たしなさい」
私は悲しい顔のイエス様を見
その声をはっきりと聞きました
私は何度もことわりました
「私には出来ません どうしてそれをするのでしょうか?」
しかし、
「あなたしかいない」と言われえるイエス様の言葉が
ついには私の心を動かしました
「わかりました 私が天の使命を果たします」
15歳の少年だった私は 天の使命を受け入れました
イエス様に会ったあと
私の人生は完全に変わりました
考えることが山ほどあり
口数の少ない少年になりました
分からないことはすべて
直接神様に尋ねるようになりました
霊界と地上界を何度も行き来しました
私はイエス様からの教えを通して
宇宙の根本とその原理を悟っていきました
神様はその原理を
地の果てまで延べ伝えるよう指示されました
こうして私は 神様が願う道を行くため
一つしかない命を喜んで捧げたのでした
「私は人生の最も悲惨なる道を選びました
ただ悲しい神の友になりたかったからです」
参考:
・文鮮明自叙伝『平和を愛する世界人として』(創芸社)
・文鮮明師の生涯路程シリーズ(光言社)世界平和家庭連合YouTubeより