私には尊敬すべき方が周りにたくさんいます。
身近にいらっしゃる方もいれば、お会いすることのできない方も。
「あのような人になりたいな」と眺めながら、
そのような方を ”花” に例えてみました。
ひとつは・・・
高山に咲く美しい高山植物の花のような人。
誰も近づき難くて、清い可憐な貴重な一輪です。
高山の厳しい環境で風雪に耐え忍んできた強靭な花です。
誰からもへし折られたり摘めないように、天から大切に守られているような人です。
<イソツツジ:写真お借りしました>
2つ目は・・・
泥の池の中から真っすぐ伸びて美しい花を咲かせる蓮の花のような人です。
様々な人生の苦難困難から這い上がって見事に咲いた花です。
仏教では、蓮の花のごとく煩悩や俗世の汚れに染まらず清浄を保っている人を
「泥中之蓮(でいちゅうのはす)」と言うそうです。
泥中之蓮は泥沼のような困難や苦しみの中から見事に咲いた汚れのない美しい花。
<蓮:写真お借りしました>
どちらの花が美しいとか良いと比較はできません。
どちらもそれぞれ貴重な花であって、しかも清くて強い花です。
いずれも私の手の届かないところで美しく咲いています。
高山に咲く美しい花の姿や香りを知るためには、
私が汚れなく清浄でなければならず、
また、蓮の美しさを理解するには、
私が困難や苦しみを克服していなければならないのかもしれません。
私自身はどちらの花に近いだろうと考えると・・・
「どちらでもない ”ただの雑草” だ!」と・・・
しかし・・・
私の耳元で植物学者の牧野富太郎博士が 「雑草と言う花はない」と・・・
植物にはそれぞれに固有名詞があって、どんな植物も唯一無二の尊い存在。
たった一つのかけがえのない植物。
道端には、踏まれても踏まれても立ち上がる強靭な植物もあります。
麦は踏まれるほど根を深く張ってたくさんの実を付けます。
道端や土手に生えるイタドリ、ドクダミ、タンポポ、ヨモギ・・・
どれもみな人間のお役に立つ植物。
雑草でいい! 何らかのお役に立つ雑草となろう!!
<ヨモギ>
余談になりますが ・・・
先日、訪問先で手作りの ”ヨモギ茶” をいただきました。
ヨモギは草餅・血行を促進・老廃物の排出効果が、
イタドリは鎮静剤 、ドクダミは利尿・動脈硬化 があるそうです。
また、いただいた桑の葉で ”桑の葉茶” を今年もたくさん作りました。
桑の葉茶は、糖尿病や高血圧予防になるそうです。