東京のど真ん中で農家をしている友人の家を訪ねました。
大きな台風があると畑にある柿の木から柿がたくさん落下するといいます。
そんな柿の話を聞きながら「木守り(きまもり)」という
心温まる話を知りました。
柿を収穫するとき柿の木の上の枝と下の枝に柿の実を少し残すそうです。
その残された実のことを「木守り柿」と呼ぶそうです。
まるで取り忘れたかのように、柿の実が木にひとつふたつ残っているのを見たことがあります。
来年もまた、たくさん実を付けますようにと、木の木の上の柿は野鳥のため、
木の下の柿は通りがかりの旅人のために、
ほんの少しのおすそ分け。
そういう昔からの習慣が地方にはあるそうです。
残された柿の風景の中に
こんな温かな思いやりの心が隠されていました。
収穫の季節・・・
全部収穫しないで残しておく習慣・・・
昔の人の知恵と愛・・・
ずっと今に続いているんですね。
この地球上に生きる動植物に対して、どれほどの思いやりを私達人間は
持っているでしょうか?
人間の搾取や自然破壊によって、絶滅してしまうものもあると言います。
人と人・・・
人と自然・・・
互いに支え合い共存しながら生きています。
「共生共栄」「思いやりの心」大切にしたいです。
木守り柿を通して考えさせられました。