「一日一善 ♪」こんなCMがだいぶ昔にありました。
小さな一善にも勇気が必要です。
簡単ではないですね。
先日のブログに書いた、「無財の七施」
関連した出来事がありました。
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電車内での出来事です。
いつものように電車に乗っていると、
ひとりの年配の婦人が、乗り込んできました。
そして、私の目の前の向かいの席に座りました。
しばらくすると、
その婦人はペットボトルをバックから出しました。
ペットボトルのお茶を飲むつもりなのでしょう。
キャップを開けようとしていました。
ところが何度回しても、キャップが開きません!
洋服のすそを巻いて再度か挑戦しています。
しかし、やっぱり開きません。
車中の誰もその様子には気づいていない様子。
私だけがその様子を見せられたのです。
その日も車中は日常の当たり前の穏やかな風景でした。
数か月前、電車内で不審者による火災事故がありました。
走行中の車内は煙に包まれ乗客はパニックになったのです。
そんな恐怖も時間と共にいつの間にか薄れていきます。
(開かな~~い)
「開けてあげましょうか?」
優しい言葉を掛けようと腰が半分上がるのですが、
婦人の前に進み出る勇気と一歩が出ません。
私が躊躇していると、
やがて老人はあきらめたのか
ペットボトルをバックに戻してしまいました。
自販機から買ったペットボトルや缶ジュースの蓋が
なかなか開かない事があります。
今までできていたことができなくなる。
年齢と共にそれは当たり前でも、
自覚するのはちょっと悲しいです。
電車の中でのあの出来事を思い出すたびに、
「あ~~あの時、駆け寄って開けてあげたらよかった」
もし、その婦人が自分の母親だったらどうだろう。
すぐに席を立って、開けてあげたはずです。
「一日一善 (^^♪」
ヒーローのように立
派な善をやらなくても
派な善をやらなくても
小さな一善でいいから、一つでもできますように・・・。