「なぜあなたは笑うの? 私の不幸がそんなに嬉しいですか?」
と叱られ、その人は二度と私の目の前に現れませんでした。
どうやら、不満や愚痴話を聞き流していた私の軽率な態度が、
相手には笑ったように見えたのでしょう。
社交上手な人は、笑顔やユーモアを大事にするそうです。
特に、初対面では笑顔を心がけるとか。
しかし、使い方を間違えると・・・
「笑顔がわざとらしい」「馴れ馴れしい」など、
マイナスイメージになることもあるそうです。
「笑顔は相手との距離感や
TPOに応じて使い分けること」
と、おっしゃるのは、
飛行機の機内で働くCA(客室乗務員)さんたちです。
顔の表情にもTPO(時、場所、場面)を、
わきまえる必要があります。
たとえば・・・
相手が悲しんでいたら悲しい表情。
相手が痛がっていたら痛々しい表情。
相手が怒っていたら真剣な表情。
相手の気持ちに寄り添うことは、
とても大事なことなんですね。
ところで・・・
4月2日、林芳正外相が、
北京で秦剛国務委員兼外相と会談しました。
中国に「スパイ容疑」で拘束された、
日本人の解放を要求したそうですが、
取り合ってもらえなかったとか・・・。😱
” YOUは何しに中国へ? “
人質解放のために直談判に行ったのでしょう?
笑ったら駄目なんです。
笑って握手した林外相。
その時点ですでにアウト!です。
笑顔にもTPOがあるというのです。
大事な子供を拘束されてしまった父親は、
真剣で深刻、命がけではないですか。
ニコニコ愛想よく、相手に直談判に行ってどうなりますか?
カメラ目線で社交儀礼のお二人の握手。
カメラの前で二人の身体も180度平行線です。
完全に無視されていますね。
目は口ほどに物を言うと言いますが、
握手も口ほどにものを言います。
<林外相と秦剛国務委員兼外相>
ちなみに・・・
2002年と2004年の二回行われた日朝首脳会談。
拉致問題を抱えた小泉首相(当時)が北朝鮮を訪問しました。
金正日に会う小泉首相に安倍晋三氏は、
こんなアドバイスをしたそうです。
「決して笑ってはいけない、真剣な表情で行きなさい」
この難しい会談の積み重ねの努力と忍耐によって
拉致被害者が5人帰還できたのです。
<日朝首脳会談の小泉首相と金正日>