エンディングノートとは?~エンディングノート①~

幸福に生きるために
「終活」「エンディングノート」こんな言葉を耳にします。
 
これについて、私の体験をふまえ、2回に分けてお話しします。
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親友が癌で逝き7年になります。
夫婦仲がとても良かったんです。
 
ご主人の命日が3月9日
彼女の命日は同じ年の9月3日でした。
サンキュー(3・9)です。
 
まだまだ働き盛りのご主人は、
アル中のようにお酒を好みます。
若いのに認知症も進み、
肝臓癌になってしまったのです。
 
彼女は、夫のアル中と認知症のダブル介護で、
自分の身体を酷使していました。
 
時々背中が痛いと言っていましたが、
それは泥酔した夫を抱える習慣からで、
胃癌の末期症状だったなんて
思ってもいませんでした。
 
やがて、彼女も自分の胃癌を知ることになり、
夫婦は入退院を繰り返していました。
ご主人が亡くなり、葬儀の時・・・
胃癌の手術をしたばかりの彼女は、
食べたり歩くことがやっとでした。
 
それから5ケ月後・・・
再入院した彼女のお見舞いに行くと。
「痛いよ~痛いよ~」と訴えます。
 
痛みを訴える彼女の身体をさすりながら、
私は、彼女の気休めの言葉でもいいからと・・・
 
「痛み止めを打ってもらおうね・・・」
 
医者は彼女に痛み止めのモルヒネを打つと、
私をチラッと見て、無言で病室を出て行きました。
 
やがて、彼女が眠りに落ちると、
私も静かに病室を出ました。
 
それが彼女に会った最後でした。
それから数日後・・・
彼女は誰にも看取られずに、
静かにご主人の元に逝ったのです。
 
残された家族は、80歳の母親一人。
子供も身寄りもいない彼女の葬儀は
私が準備することになりました。
 
お葬式をしてあげる・・・
何をどうしたらよいか焦りました。
ところが、私は大変驚かされたのです。
 
なんと、彼女は・・・
自分の葬儀の詳細を完璧に準備してあったのです。
 
葬儀社の名前、葬儀のスタイルと費用、
お葬式に招く人の名前と連絡先・・・
自分の遺影から自分の経歴など。
彼女は残された母親が困らないように
彼女ならではの「エンディングノート」
準備して逝ったのです。
 
おかげで、誰も困らずに
立派なお葬式で送ってあげることができました。
きっと彼女も喜んで自分の葬儀を見ていたことでしょう。
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