君は愛されるために生まれた――命だけは手放さないで

愛をもって

「小中高生の自殺 過去最多532人」。
こんな新聞記事の見出しに釘付けされ、胸が締めつけられたことがありました。
今年1月に厚生省は、昨年の10代の自殺者は過去最多と発表しました。
世界G7の中でワーストワンです。

まだ人生の入り口に立ったばかりの子どもたちが、
そこまで追い詰められているのです。
私たち大人は何を見落としてきたのだろう――
そんな問いを突きつけられる思いがします。

原因は「学校問題」「健康問題」「家庭問題」です。
子ども一人で抱えきれない重さです。

子供の自殺は、夏休みが明ける9月1日前後に多くなる傾向があるといいます。

「君は愛されるために生まれた」という歌

以前のブログに『十代という若さで自ら命を絶ってしまう日本の子供達』を書いています。

その中で、君は愛されるために生まれたという歌を紹介しました。
世界26カ国で歌われているそうです。

この歌は、「人間の弱さや不足さを抱えたままでも、あなたは愛されている」と伝えています。

完璧でなくていい。
そのまま生きていい。
あなたは一人ではない。
命のふちに立つ心を、そっと引き戻す祈りのようなメッセージです。

この歌を作詞作曲された韓国人のイ・ミンソプ牧師
彼自身も幼少期から親の愛を受けられずにいました。
大人になっても自殺願望が消えなかったそうです。

その歌にまつわる驚きのエピソードを紹介します。

イ・ミンソプ牧師のエピソード

1997年にこの曲を作った時、
私の心は、愛で満たされていませんでした。
家庭環境が悪く、母に愛された記憶もありません。
ギャンブル中毒の母は、何日も家に帰らず、包丁を向けられたこともあります。

父というと「靴下」のことを思い出します。
小さい頃、 父親に足で蹴っ飛ばされ、
顔を足で押さえつけられたことを覚えているからでしょう。

ですから、自殺願望があり、 クリスチャンになってこの曲を作った後も、
「自分は何もできない、惨めだ」 と死にたくなることもありました。
ふと考えました。
もし自分が死んだら、
「あの曲を作った人が自死したらしいよ。あの曲は一体何だったの」と。
みんなが慌てないよう、踏み留まることが出来ました。

ある晩、一人で地下鉄に乗っていると…

「イ・ミンソプ! わたしがお前を愛しているのは、 お前が立派でも、
ハンサムだからでもない。私は神で、あなたを創ったからだ。
わたしに出来ないことはたった一つ。お前を愛することを諦めることだ!」

という神様の声が聞こえてきたのです。

愛される人から愛する人に

イ・ミンソプ牧師は説教の中で次のようななエピソードも話しています。

5歳の頃から親から虐待を受けて育った彼は、
6歳のときから、毎日こう祈っていたそうです。
「お父さんを愛せるようにしてください。」

憎しみでなく、愛せる心を求め続けたのです。

ある日、そのお父さんが病院に救急搬送されました。
宗教を嫌っていた父に向かって、
彼は震えるほどの勇気を振り絞り言いました。

「イエス様を受け入れてください。」

彼はベッドの父親の足を握り、ひざまずいて父親に促しました。
「私に続いて、同じように祈ってください」

父親は素直に従いました。
その場は親子3人で涙の祈りの時間になったのです。

神の愛は、生きる力になる

「人は、愛されなければ愛することができない」
「自分を愛せない人は、人を愛せない」といいます。

それほどまでに、愛は生きていくための“栄養”のようなものです。
私たちは愛を食べ、愛で呼吸しているのです。

愛を知らない心は乾き、
愛を受け取った心は、もう一度立ち上がる力を持ちます。

どうかこれだけは忘れないでください。
人から十分に愛されなかったと感じる時でも、
あなたには神の愛がそそがれているのです。
あなたは、愛されて生まれてきました。

愛に気づけない、感じられない日があっても、
神の愛は充分に満たされ、あなたを包んでいます。

「こんな自分には価値がない」などと思わないでください。
あなたは、神に愛されている唯一無二の存在です。

コップに水が満ちてあふれるように、どうかたくさん愛を受け取ってください。
それは人からの愛だけでなく、静かに注がれ続けている神の愛です。

愛で満たされた心は、誰かを温める愛へと変わっていきます。

子どもたちに、いま一番必要な言葉

勉強ができるか。友達が多いか。将来どうするか。
誰かに勝てない。期待に応えられない。立派になれない。

そんな話の前に、
子どもたちに必要な言葉は、きっとこれです。

「あなたがいるだけで、いい。」
「いてくれてありがとう」

それが人の心の土台になります。

10代の自殺は、「苦しさから逃れたい」という叫びです。

だから私たち大人が差し出せるのは、説教や解決策ではありません。

一緒に苦しんでくれる誰かの存在
一緒に寄り添ってくれる存在です。


きょうの一言

今つらいのは、あなたが弱いからではない。
背負っているものが重すぎるだけ。

荷物は下ろしていい。
休んでいい。
助けを呼んでいい。

でも、命だけは手放さないで。

💛イ・ミンソプ牧師 ご自身が歌っているYouTube動画をお借りしました。


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