“3かん” とは「共感」「共汗」「共歓」だというのです。 私はこれに「共観」を、勝手に加えて、 「“4かん”のコミュニケーションツール」にしました。
🌸「共感」とは、同じ気持ちをわかち合うこと、 「その通りだね」と相手の意見や感情に寄り添うこと。
🌸「共汗」とは、一緒に汗を流すこと。 手伝ったり、助けてあげ寄り添うこと。 実際に手伝わなくても、何か手伝うこと、 助けになることはないか聞いてみること。
🌸「共歓」とは喜びを分かち合うこと。 相手の喜びに寄り添って一緒に喜んであげること。
🌸「共観」とは共に観る。 共に寄り添って観察してあげること。 これなくして「3かん」はあり得ません。
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先日、「共感」にまつわる恥ずかしい体験をしました。
姪が海外留学から一時帰国したため、 義兄から夫婦同伴で食事に誘われました。
コロナ禍により2年間会えなかった孫や親族への 義兄の精一杯のおもてなしのつもりなのでしょう。
行先は東京六本木のフランス料理店。 招待状には「正装で」と書いてあり、 並みのレストランでないと感じました。
行ってみると、お店は完全予約制レストランで、 他のお客さんの姿はなく、 結婚式場も兼ねた素敵な雰囲気。
やがて義兄夫婦と姪の家族が集うと、 個室に案内されました。
大きな丸テーブルを9人で囲むと、 会話にはちょっと不便な距離感です。
白いお皿にちょこっと盛り付けられた料理は、
目を楽しませ、舌を喜ばせてくれます。 三口くらいでいただける料理のフルコース。
義兄が場の雰囲気を盛り上げようとしますが、 わいわい食事をするというより、 静かにお料理とワインを楽みたい雰囲気です。
隣の席の主人や姪と、 「美味しいね!」「美味しいね!」の共感の連発。
運ばれてきたお料理をメニュー表で確認しながら 「美味しい~」と何度も共感です。
急き立てられるように 次々に運ばれてくるお料理に 三口のお料理も次第にお腹を満たしていきます。
突然、義兄が大きな声で言いました。
「こんな料理より、 中華のバイキングの方が良かったね~~」
意外な言葉にビックリ。(゚д゚)
私達の席の後ろで見守っている 3人のウエイターさんたちにも聞こえたはずですが無反応。
ところが・・・
やがて、店のオーナーさんらしき人が、 義兄の席にやって来ました。
(ほ~~ら やっぱり!)
義兄にお礼の挨拶してから 「いかがですか?」と尋ねました。
義兄は答えました。
「やあ~~このパンは美味しいね~~、 このパンは最高だよ!」
確かに石窯で焼いたというパンも美味しいけれど、 お料理には目もくれない・・・。 義兄には料理も質より量だったのか?
その後、ウエイターさんが、 皆さんのパン皿にパンを載せていきました。
糖質カットしているはずの義兄は、 パンばかりをお代わりしていました。
ウエイターさんは、私達にも、 パンのおかわりを何度も勧めました。
「美味しいね」と共感し、感動を一緒に分かち合う。 これは大事なコミュニケーションツール。
黙食よりは絶対によいです。 e=”font-size: large;”>でも使い方にちょっと注意が必要でした。
義兄は、パンを褒め、パンの美味しさに共感したのに、 お料理をけなしたように見えはしなかったか・・・。 オーナーやシェフをガッカリさせなかったか気になりました。
帰り際にいただいた手土産。 自宅に帰って開けてみると・・・
中には焼き菓子のケーキと、 なんと数種類のあのパンが入っていました。😄