人は運がいいとか悪いとかよく言います。
“運がいいとは人との出会いがいいこと”
どんな人に出会うかで
人生が大きく変わってしまうことがあります。
自分がどのような出会いをし、
人にどのような影響を与えているのか
考えてみなければなりません。
「人との出会い」について
心情教育、児童教育にたずさわってきた
亡き著者の中学生時代の体験を
森山操著『心が人生を変える』より抜粋して紹介します。
昭和16年生まれの著者の中学生時代ですから
かなり古~いお話になります。
我が家の窮乏を目の前にして
中学生になった私は
納豆売りやしじみ売りのアルバイトを始めました。
そんな時、中学校の担任だった先生が
売れ残った納豆を全部買ってくました。
私が売っていたものは、 一個五円位だったと思います。
当時の教師の給料はそんなに余裕はありません。
朝食夕食も納豆を食べていらしゃるようでしたが
それでも余ると、お昼のお弁当のおかずも全部納豆でした。
後になって、先生は私にこう言いました。
「操(みさお)さんの担任をしている間
先生は納豆を食べない日はなかった。
そのおかげで先生もねばり強くなったよ」
本当によい先生と巡り会えたと感謝しています。