5月16日は夫の誕生日です。
「何も特別なことをしなくていい」と言って出勤した夫。
「わかった」と答えたものの、心は落ち着かない。
毎年祝ってきたが、今年はそれをやめる?
本当にそれで大丈夫なのだろうか?
瀬戸内寂聴さんの一期一会の言葉が頭をよぎった。
「亭主が会社に行くときには、
帰ってくると思わない。
必ず帰ってくると思うからおろそかにするんです。
もう会えないんじゃないかと思えば、
その時その時一生懸命愛しますよ。
そうでしょう?」
私達夫婦は主人の兄の紹介で、
結婚するまで互いのことをほとんど知らなかった。
結婚式までに会ったのはわずか2回だけ。
まるで昔の見合い結婚みたい。
何も知らないで始めたからこそ、幸運だったのかもしれない。
40年を共にして、私たちは空気のような存在になりました。
常にそこにあるのが当然で、いなければ生きていけないような関係です。
夫は柳の枝のような人で、寄りかかれない、
じゃまにならないし、噛みついても喧嘩にならない。
最近は、お互いの健康が気にかかる。
支え合って生きてるというなら、どちらかがこけたら、共倒れになるでしょう。
ご主人を亡くされた方に、
「一人で生活されているのは本当にすごいですね。私にはできません」と伝えたところ、
その方がおっしゃいました。
「あら、あなた、そうなった時は何とかなるものよ」
女性は年齢に関係なく強いものですね。
最近、夫にこんなお願いをしています。
「私より先に逝かないで。寂しいから…」
喜びや楽しみを与えてくれる人も、
悲しみや苦しみを分かち合う人も、私にとっては大切な人です。
一期一会、感謝の気持ちを忘れてはなりません。
最愛の夫に感謝、感謝!!
今年も一年「健幸」だったことを感謝して、
やっぱり「お誕日祝い」してあげよう!