「物忘れが激しくなって、私ってもう駄目だね…」と
最近、79歳の母がたびたびつぶやくことがあります。
先日も、主人の帰りを母が玄関で迎えた。
しかし、10分も経たないうちに
「きょうはお父さんの帰り遅いねぇ~」
母は家族の帰ったことを忘れていました。
それを聞いた娘が 「あら~お祖母ちゃん、さっきお迎えしたでしょう?」
「あら?そうだった? 私ってもう駄目だね…」と
母は自分の記憶にも自信がなさそう。
数年前から認知症の兆候があった友人は
最近一揆に症状が悪化し昔のことだけはよく覚えていても
少し前のことを忘れてしまうらしい。
きょうが何日何曜日なのか
食事を済ませたのかもわからなくなり
食事を済ませたのかもわからなくなり
家事一切をご主人がバトンタッチしたらしい。
そういう方の接し方や言葉かけに、
少し注意が必要だと教えていただいた。
決して本人に“ぼけ”を意識させてはいけないそうだ。
「あら? もう忘れたの?」
「ボケが酷くなったわね。大丈夫?」などは絶対禁句。
それよりも、昔の話をたくさん聞いてあげるとよいそうだ。
昔を思い出すことで、脳の活性がなされるとか。
昔の同じ話を楽しそうに話す時は
「その話聞きましたよ」
「またいつもの話ね」などと話を遮ってはいけないそうだ。
我が家も母に対して優しい思いやりが必要だ。
「あら? お母さんっていつまでも若いのね!」
「いつも元気ね~」
「お料理がとても上手ね~」
プラスの言葉や褒め言葉を
母にたくさんかけてあげよう !
また、きょうも反省した。
(2010年04月26日 日記 より)
************
この日記から11年が経ち、母は91歳になった。
介護施設で生活するようになった母は最近
「死にたい」と言ったらしい。
介護施設スッタフからそんな報告を受けた私は、
ショックで食事がのどを通らない。
コロナ禍で母に会えなくなくなってからだろう。
リモート面会、ベランダ越し面会では、
母は変わらずに明るく元気そうに見えていた。
しかし、最近はふさぎこんでいるらしい。
緊急事態も解除された、急いで面会の申し込みをした。
地方に住んでいる妹にも声をかけた、
明日一緒に母に会いに行こう!