成田空港の入国審査で ”動植物検疫探知犬” に捕まっちゃった!
ちょうど1年前の12月17日の突然の出来事です。
実は・・・娘の家族と4人で2泊3日、韓国に行きました。
到着した仁川空港の外に出ると・・・吐息が白く凍ります。
さすがに韓国は寒~~い。
翌日は雪が降って辺りはうっすら雪景色。
5歳の孫も外に飛び出して大喜び。
韓国で雪が降るのは清めを意味し、めでたいとか・・・。
韓国での2泊3日の日程を無事に終えて、韓国から成田空港に戻ってきました。
コロナ禍以降は入国審査も人を介さないため手続きもスイスイ。
荷物を受け取ってキャスターに積みます。
『携帯品・別送品申告』も、電子申告書で税関手続きもスムーズのはずでした。
ところが・・・
4人分の荷物をキャスターに山積みで税関手続きに向かおうとしたら・・・
私の足元にビーグル犬がやって来て機敏な動きで匂いをかいでいます。
「あら~、麻薬探知犬かしら?」
と思っていたら・・・
なんと・・・
そのワンちゃんは、私たちの荷物にピョンピョン飛びついて、
この荷物だとばかりに盛んにサインを送ります。
そして、キャスターの横できちんとお座りしました!
「え~~何かの間違いじゃない?」
すると、女性のハンドラー(動植物検疫探知犬を扱う人)が
ポケットから餌を摘み探知犬に食べさせました。
よくやったと言うご褒美の餌なのでしょう。
探知犬は荷物の横にきちんと座って動きません。
すると、検査官がやって来て・・・
「こちらにどうぞ」と言いました。
私たちは、どうやら ”検疫検査カウンター” に誘導されたようです。
女性検査官は「ワンちゃんが食べたいと言っていましたので」と、
主人や娘のスーツケースでなく、私のスーツケースを指して・・・
「中身を確認させてください」と言いました。
私、何も悪いことしてませんけど・・・
と思っていると・・・
「ア~~! これですね!」と検査官は、荷物の中の”菓子パン”を示しました。
「あ~~苺じゃなくて苺ジャムですね。それなら問題ありません!」と言いました。
<ビーグル犬が苺だと感知した苺ジャムパン>
可愛いビーグル犬は”麻薬探知犬”ではなく”動植物検疫探知犬”だったのです。
TVでこの検疫探知犬の活躍を見たことがありました。
空港の手荷物や国際郵便物などの中から動植物検疫の検査が必要な
肉や肉製品・果物を嗅ぎ分けて発見するのです。
肉類やハム・ソーセージ・ハンバーグ・餃子・ジャーキーなどの肉製品は
家畜伝染病を水際で防ぐため、
果物・花・野菜は寄生する病害虫の国内侵入を防ぐためだそうです。
違反した場合は、すべてその場で没収されます。
また、検査証明書を添付せずに輸入したり、輸入時の検査を受けない場合は、
罰金や罰則が課せられる場合があるそうです。
ところでなぜビーグル犬なの?
ビーグ ルは、イギリス原産でウサギ狩りに従事している犬。
『臭覚』 がとても優れていて、臭いを嗅ぐことが大好き。
ビーグルは小さ くてかわいらしい姿なので、
空港のお客様にも安心して見守ってもらえるからだそうです。
ちなみに・・・
麻薬探知犬は、全国の税関で入国旅客の携帯品や外国郵便物等の輸入検査にされ、
大量の覚醒剤、大麻等の不正薬物の摘発に貢献しているそうです。
この様なワンちゃんたちの貢献によって、私たちの健康や安全が守られ、
麻薬による犯罪なども防いでいるのですね。
<麻薬探知犬の活躍>
実は・・・
帰国前日の夜、孫が店先で大粒の苺大パックを見つけ、食べたいと言い出しました。
季節外れ、クリスマス前の高価で立派な大粒苺。
韓国で孫と苺を食べたことが良い思い出になるんだったらと、
大パックの苺を4人で分けて食べました。
残った苺を孫がお兄ちゃん達に持って帰りたいと言ったのですが・・・
「この苺はね、全部お腹に入れて帰るんだよ」と孫に言いました。
昔、お土産の大量のリンゴを全て没収された悲しい経験がありました。
今回の大粒苺は、お腹にしまって帰ったので無事でした。
検疫探知犬の写真:農林水産省のHPからお借りしました。