幸運は不運の姿をしてやって来る~ある無名兵士の詩~

すべてに感謝して
《ある無名兵士の詩》
大きなことを成し遂げるために
強さを与えてほしいと神に求めたのに
謙虚を学ぶように
弱さを授かった
 
偉大なことができるようにと
健康を求めたのに
よりよきことをするようにと
病気を賜った
 
幸せになろうとして
富を求めたのに
賢明であるようにと
貧困を授かった
世の人々の称賛を得ようとして
力と成功を求めたのに
傲慢にならぬようにと
失敗を授かった
 
人生を楽しむために
あらゆるものを求めたのに
あらゆるものを慈しむために
生命を授かった
 
求めたものは一つとして与えられなかったが
願いは全て聞き届けられた
 
神の意に添わぬ者であるにもかかわらず
心の中の言い表せないものは全て叶えられた
 
私はもっとも豊かに祝福されたのだ
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この詩は、160年前にアメリカの南北戦争に従軍した
南軍の兵士が病院の壁に記したものといわれるそうです。
ニューヨーク市三十四番街にある物理療法リハビリテーション研究所の
受付の壁に掲げられているそうです。
”すべての出来事は、私が成長するために神様が与えた祝福だ”といっています。
 
20年前にこの詩が中日新聞に掲載され、
早稲田大学の加藤諦三教授の著書でも反響を呼びました。
人生で与えられた苦労や困難、失敗や敗北、挫折や喪失、病気や事故など、
様々な逆境を振り返ってみたとき・・・
 厳しい試練と忍耐の時こそ、人生で最も美しく、
神様の愛と恵みが満ち溢れていた時です。
 
人生の楽な道より困難な道にこそ、共にいらっしゃる神様。
私たちはそれに気が付いていないだけ・・・
田坂広志教授(多摩大学大学院名誉教授 )は、多くの著書や講演の中で,
死のどん底から這い上がってきたことを語っています。
その体験からこんな言葉がありました。
「幸運は不運の姿をしてやってくる
参考:
・『無名兵士の言葉 ~人間を幸せにするものは何か~』(加藤諦三著 大和書房)
・Forbes より「不運」の姿をした幸運 (田坂広志の深き思索、静かな気づき)
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